リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。
今回は、2019年3月に行われた「リテラ 生徒作品発表会」より、新小5 Y・Yくん『カリンバと音色』を掲載致します。
リテラのソファに置いてあったカリンバを演奏したことがきっかけで、カリンバに興味を持ったYくん。研究では、カリンバの歴史や種類について調べるだけでなく、演奏にもチャレンジしました。
作品について
講師からのコメント
本人の振り返り
- これはどのような作品ですか?
- カリンバの大切さを伝える作品です。
- どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
- カリンバに興味を持ったからです。
- 作品づくりで楽しかったことは何ですか?
- カリンバを作ったことです。
- 作品づくりで難しかったことは何ですか?
- カリンバの色塗りです。
- 作品作りを通して学んだことは何ですか?
- カリンバは大切な民謡楽器だということです。
生徒作品
新小5 Y・Yくん 『カリンバと音色』
皆さんは、カリンバという楽器を知っていますか? 生徒の皆さんは、リテラのソファの近くで、見たことがあると思います。僕は、リテラの休み時間に、いつもカリンバで演奏をしていました。その時、自分の力で音階を見つけ、「海の声」のはじめのところを演奏しました。それが楽しかったので、カリンバに興味をもち、カリンバについて調べる事にしました。
カリンバは、アフリカの民謡楽器で、別名、親指ピアノと呼びます。カリンバには、いろいろな形がありますが、木の箱などの共鳴体の上に、長さの異なるリードが並んでいるのが、一般的です。大きさによって、小さいものから順に、イリンバ、マリンバ、チリンバ、とも呼ぶそうです。
カリンバは、「長旅のお供」とも言います。肩に担いだ棒の先に荷物を吊るし、棒の端をひじで押さえ、手先でカリンバを弾きながらだと、長い道のりも苦にならない、と言います。小さくて持ち運びが簡単だからだと、ぼくは思います。
アフリカでは、「心の楽器」とも言われています。カリンバで演奏すると、いろいろな気持ちを味わうことができます。きれいな音が出ると、楽しくなったり、間違えないようにと緊張したりします。
カリンバは、アフリカのジンバブエという国では、「ンビラ」と呼ばれています。ンビラは、元々、儀式で演奏されていました。ンビラの演奏により、霊媒師(れいばいし)が先祖の霊が乗り移ると、集まった人々に忠告などを与えます。この儀式は、楽しいイベントでもあり、ンビラの音楽に乗り、人々は、一番晩中踊って楽しむそうです。
ぼくも、カリンバを作ってみました。僕が作ったカリンバは、トレモロカリンバです。トレモロカリンバのトレモロとは、震えるという意味の、イタリア語です。音楽用語では、音が細かく規則的に繰り返すことや、その演奏法のことを言います。カリンバは、リードをはじくと、振動が箱の中に伝わり、響いて音が出ます。リードの長さによって、出る音階が変わります。トレモロカリンバの本体の真ん中には、穴が開いています。キーを、指ではじいた後、すぐにこの穴を指で繰り返し開閉すると、トレモロ音に変化します。
次の動画は、トレモロ音を使った演奏をした人の動画です。トレモロ音は、どうですか? 不思議な音でしょう。
ぼくが、カリンバ作りで、一番苦労したのは、色塗りです。男の子が、野原で虹を見ている絵をかきました。虹の絵を描くのに、苦労しました。続けて塗ると、色が重なってしまうので、乾かしながら色を塗りました。自分だけのカリンバなので、きれいな絵にしたいと思いました。トレモロカリンバは、リテラのカリンバに比べて、少し小さな音でした。音は、少し高く感じました。音程は、ピアノの白い鍵盤のドレミになっているので、演奏しやすいです。
それでは、これから、カリンバの演奏をします。
(演奏)
僕は、この研究を通して、カリンバは、アフリカの大切な民謡楽器だということを知りました。最初は、ただ、演奏しているだけだったけど、カリンバのことを調べ、作ったら、カリンバが、もっと好きになりました。これからも、カリンバを演奏したいと思います。
これで、僕の発表を終わります。聞いていただき、どうもありがとうございます。