【生徒作品】『紙飛行機と飛行機』(新小6 L・Tくん)


リテラ言語技術教室では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。

今回は、2019年3月に行われた「リテラ言語技術教室 生徒作品発表会」より、新小6 L・Tくん『紙飛行機と飛行機』を掲載致します。

紙飛行機がうまく飛ばなかった経験から、どうすればうまく飛ばせるのかを研究し、実験をした結果を発表してくれました。

その他の発表動画は、「2019年3月 生徒作品発表会 発表動画一覧」をご覧ください。

作品について

講師からのコメント

なかなかうまく飛ばない紙飛行機ですが、飛んでいる時にかかる、目に見えない4つの力を理解することで、よりよくコントロールできるのですね。身近なものに疑問をいだき、工夫しようとするL君の姿勢を、これからも大切にしてください。

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
紙飛行機の4つの力や、紙飛行機を飛ばすためのコツを説明した作品です。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
紙飛行機を飛ばしたけれど、ぜんぜん飛びませんでした。だから、もっと遠くに飛ばせるよう、紙飛行機の構造や作り方について知りたくなりました。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
実験です。特に、紙飛行機を飛ばした実験では、遠くに飛んだことがうれしかったです。
作品づくりで難しかったことは何ですか?
実験で、何回も飛ばす練習をしたことです。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
4つのカがないと紙飛行機は飛ばないことです。自分が仕組みを理解すれば、いろいろなことをコントロールできると学びました。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
もっとたくさん実験をしたいです。
この作品を読んでくれた人に一言
読んでくださってありがとうございました。ぜひ、紙飛行機を作って飛ばしてみてください。

生徒作品

新小6 L・Tくん 『紙飛行機と飛行機』

去年の夏、僕は、公園で、久しぶりに紙飛行機を飛ばしました。しかし、全然飛ばず、すぐに落ちてしまいました。悔しくて、もっと遠くに飛ぶ紙飛行機を作りたいと思いました。今回の研究では、飛行機の飛ぶ仕組みから、紙飛行機のつくりかたをあらためて考えてみることにしました。

研究は、戸田拓夫さんの本や、飛行機についての本を軸に進めました。

まず、飛行機が飛ぶ仕組みを紹介します。飛んでいる飛行機には、推力・揚力・抵抗力・重力の四つの力があります。四つのバランスが取れていないと、飛行機は、飛びません。

推力とは、前に進む力です。飛行機だと、エンジンで前に進みます。飛行機のエンジンは、吸い込んだ空気を燃料といっしょにもやして、いきよいよくうしろにふきだします。紙飛行機は、投げる力が、推力になります。

揚力とは、上に上がる力です。飛行機の翼は、上面が、少しふくらんでいます。表面を流れる気流は、下よりも速くなり、空気圧が下がります。この気圧の差によって、翼は、上に持ち上げられます。僕は、揚力を調べる実験をしました。1つ目の実験では、紙の上に息をふきました。平らな紙では変化がないけど、山がたにしてふくと、揚力が生まれ、紙がすいよせられました。2つの目の実験では、画用紙にストローを付け、竹ひごを通したものに風を当て、揚力を調べました。平らな画用紙だと、地面に対して水平になります。それに対して、カーブをつけたものは、揚力が生まれ、高く持ち上がることが、分かりました。

抵抗力は、空気とのまさつによって生まれる、後ろに引き戻そうとする力です。飛行機のたいくう時間を伸ばすには、空気の抵抗を減らすことが、大切です。角ばっているより、薄くなめらかな形の方が、気流を乱さないので、よく飛びます。紙飛行機の翼は、折り重ねて作りますが、薄い方が、気流がきれいに流れて、よく飛びます。厚すぎたり、折り重ねた方を上面にしたりすると、気流が乱れて、翼の機能がなくなってしまいます。

重力とは、地球に引っ張られる力で、下むきに働きます。重力よりも揚力の方が大きいと、うかび上がります。重力と揚力がつりあうと、安定して、飛びます。

この4つの力を調整することによって、飛行機や紙飛行機は、良く飛びます。形を工夫をすることで、揚力が高い、宙返りする飛行機や、重力と揚力が同じ、長く飛ぶ飛行機が、作れます。また、抵抗力を少なくすれば、遠くにとばすことができます。

これから、紙飛行機の紹介をします。1つ目は、細長い翼の紙飛行機です。よく飛びますが、強く投げられません。代表的なものは、スカイ・シンフォニーという紙飛行機です。上昇気流にうまく乗れば、見えなくなるくらい遠くまで飛びます。

2つ目は、家のような形の飛行機です。上に強く投げ上げると、ふわふわと長く飛びます。代表的なものは、スカイキングという紙飛行機です。スカイキングは、先端が平らな紙飛行機で、翼のはしが立っているのが、特ちょうです。滞空時間では、もっとも安定した飛行を見せてくれる飛行機です。世界滞空時間の記録を持っています。

3つ目は、三角形の翼をしている紙飛行機です。強く、遠くまで飛ばせますが、すぐに落ちてしまいます。代表的なものは、へそヒコーキです。古くからあり、もっとも飛ばしやすい飛行機です。慣れない人でも、簡単につくって飛ばす事ができます。

4つ目は、たて長の翼をした紙飛行機です。距離が出ますが、不安定です。代表的なものは、いかヒコーキです。シンプルでよく飛ぶ飛行機で、昔から伝わってきた名作です。

これから、紙飛行機を飛ばすコツを紹介します。折ったら、角度を確認しないといけません。つくえの角にこすりつけ、たいらにしてから、ゆびを使って調整すると、思い通りにとんでくれます。折る時に、すき間のないようにすると、空気抵抗がなくなります。前部を折り重ねて、重くすることによって、飛行機のバランスをとります。先端を少し重くして、翼の後ろを調整すると、安定性が良くなります。また、右や左にねじれて飛んでしまう時は、ねじれる方向と逆のつばさの後ろの方を、上にひねって調整します。

これは、実際にスカイキングを飛ばした映像です。風が強かったのですが、思った以上に飛んでくれました。

この研究を通して、僕は、いろいろな工夫をして自分で作った紙飛行機を飛ばす楽しさを、あらためて知りました。ぜひ、みなさんも、紙飛行機を作って、飛ばしてみてください。

これで発表を終わります。聞いてくださって、ありがとうございました。

カテゴリー: 生徒作品

リテラ言語技術教室について

menu_litera