電大×アートメチエ

リテラは、大人も子どもも学び続ける文化・環境をデザインします。

千住アートメチエ文化教養講座とは?

教室では、東京電機大学理工学部情報システムデザイン学系石塚研究室と連携し、社会人や中高生を対象とした教養講座を随時開講しております。ぜひお気軽にご参加ください。

現在、参加者募集中の講座

現在募集中の講座はありません。次回開催予定が決まり次第、随時お知らせいたします。

千住アートメチエ文化教養講座 過去の報告

【アートメチエ報告】『わたしの知らないわたしに出会う 自分の顔の指人形をつくろう!』 (文化教養講座

2016年2月21日、人形作家の井桁裕子先生を北千住東京芸術センターにお招きして、第15回千住アートメチエ文化教養講座『わたしの知らないわたしに出会う 自分の顔の指人形をつくろう!』を開催しました。

【アートメチエ報告】『和紙の灯りと空間 ~細川紙の可能性~』 (文化教養講座

2015年5月16日(土)、東京電機大学教授・勝又洋子先生をお招きし、当教室のあるプティボワ―ビル一階の「Cafe kova Garden」にて、第14回千住アートメチエ文化教養講座『和紙の灯りと空間 ~細川紙の可能性~


東京電機大学理工学部情報システムデザイン学系石塚研究室

石塚正英教授

東京電機大学理工学部情報システムデザイン学系石塚研究室と連携し、小中高生を対象としたリーディング・ワークショップや、社会人を対象とした教養講座を随時開講します。社会人向けの講座は、一般の方はもちろん、中学生以上の生徒さんや、その保護者の方を対象としています。

教育事業として目指す社会貢献 (「感性文化学研究室・蒼氓」より転載)

『東京電機大学初代学長であります丹羽保次郎先生は、本学の教育・研究の理念を「技術は人なり」という言葉で表現されました。それを私なりに換言しますと、<Art&Metier>になります……』(続きを読む▼)

石塚正英

東京電機大学初代学長であります丹羽保次郎先生は、本学の教育・研究の理念を「技術は人なり」という言葉で表現されました。それを私なりに換言しますと、<Art&Metier>になります。Artとは「技術・芸術」、Metier(メチエ)とは「匠の技・職人芸」です。あわせて「技と芸」になります。技術や芸術作品には、それを産み出した人の精神、心情が綯い交ぜになっているということです。ところで、すぐれた技術や作品を保証する基準ないし条件は何でしょうか。それは利便性と安全性、経済性だけではありません。もう一つ、倫理性があるのです。それは人(製作者)と人(消費者)とのインタラクションを通じて醸成されます。現在では、そうした諸条件が備わってこその「技術は人なり」なのではないでしょうか。

そのような意図から、そのような意図を実現する場として、私はこのほど石塚研究室(感性文化学研究室)と外部事業体との連携スペースを北千住駅近辺に設けようと思います。ここでは、石塚がこれまで培ってきました教育スキル・コミュニケーション力を総動員して生活文化に於ける社会貢献を創出したく思います。

取り組むべき教育テーマは、1.生活上における問題解決能力育成、2.生涯設計における目標選定能力育成、この2つです。とくに昨年3月の東日本大震災以降、日本各地で若い方々の就職難がその深刻さを増しています。あるいは子どもを育てている世代における目途の立たない将来設計、さらには高齢者の方々の生活苦・病苦、精神的落胆、などなどが否応なく露呈しております。日本内外の経済状況の悪化から来る歯止めのない国内産業・企業の弱体化、今後も悪化こそが予想される放射線被害とその対策のあれこれも目を離せません。こうした社会状況・環境の悪化に対して、正確な情報と状況に立脚した判断を下せる人を育成することが肝要です。まずは千住地域住民との連携を見据えて、小中高校生とのインタラクションをリーディング・ワークショップで構築していこうと思います。

以上の教育テーマを実現する媒体(外部事業体)としまして、私は、「リテラ」を選びました。ここの教師陣と提携して小中高校生対象の能力開発講座・使える人間力育成講座を設置する予定です。私自身は社会人向けセミナーを担当します。参考までに講座サンプルを末尾に添付します。

いま一つ。現段階ではまだ確定してありませんが、北千住のまちづくりと連動したコミュニティ創成ワークショップを立ち上げようと思っています。この地域周辺は都内の各所からアクセスが容易であり、既に東京芸術センターや芸大千住キャンパスなどがあります。山の手的感覚では実現できない、多様性ある新しい文化の拠点作りに最適な「場」と思います。時代の波で大型店舗進出故に日本中の駅前商店街の殆どが閉店に追い込まれ寂びれる中、この地域の商店街は、駅から続く道こそ新しく舗装がしなおされているようですが、八百屋、肉屋、お惣菜屋、和菓子屋、花屋、酒屋、焼き鳥屋、洋装店など昔ながらの店舗が今でも健在で頑張って存続しています。芸術センターまでの通りの一画ですが、昭和30年代を彷彿とさせる希少価値の懐かしさが残っています。これは社会コミュニケーションを研究と教育の支柱にしている理工学部情報システムデザイン学系の石塚研にとって、このうえないチャンスです。

以 上

セミナー・テーマの一例(石塚担当分)

1.地域社会論
  • 地域経済と世界経済―食料とエネルギーを事例に
  • 地域自立とNPO活動―2060年に高齢化率40パーセント超
  • ローカル情報(誌)の意味―一極集中の弊害克服
  • 都市と農村の連携とっておき情報―デカップリング政策など
2.衣食住の文化誌
  • 人はなぜ衣服を着るようになったか?
  • アジアの稲作文化と主食・副食の観念
  • 風土重視の住まいから技術重視の住まいへ
  • 縄文弥生人が住んだ高台を津波は襲わない
3.情報社会論
  • 渦巻き、ウロコ、十字文様はなぜ世界各地にあるか?
  • 狼煙や伝書鳩から電話やインターネットへ
  • ユビキタス時代における著作物―ファイル共用ソフトWinny裁判を事例に
  • メディア情報の光と影―光をキャッチして問題解決能力発見!
4.<稼ぎと仕事>論
  • 外国に出ていく国内企業と国内に入ってくる外国人就労者
  • 若者を取り巻く状況――就業率・離職率等・ニート・フリーター
  • 仕事の諸形態――個人・工場・ネットワーク
  • 稼ぎ(労苦)から仕事(生き甲斐)へ―仕事発見能力倍増!
5.つくる倫理・売る倫理
  • 3つの倫理――生命・環境・情報
  • 企業・社会におけるリスク管理
  • モノ(産業)作りはヒト(社会)創り
  • 人をつくるローテクとモノをつくるハイテク
6.ロボットと人間
  • ピノキオから鉄腕アトムまで―人間の代替
  • 機械の人間化と人間の機械化―家族の仲間
  • 人間身体と人間精神のはざま―掛け替えなき身体は昔話
  • 癒しの小道具――ペット動物の代替ロボット
7.生物遺伝子と文化遺伝子
  • ミーム(文化遺伝子)と言語・宗教―親から子へ、子から孫へ
  • ミームとジーン(生物遺伝子)の相互作用
  • 遺伝子宿命論を見なおす―生物遺伝子だけで人生は決まらない
8.文化感性と自然感覚
  • 耳の聴こえないベートーベンの「運命」
  • 野音(自然音)と雑音(人工音)
  • 自然の色彩と文化の色彩―赤い太陽・黄色い太陽
  • ローテクの楽しみ方―自転車はエネルギー効率最大の移動手段
 

リテラについて

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