【生徒作品】『太陽と地球』(新小4 K・Mくん)


リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。

今回は、2019年3月に行われた「リテラ 生徒作品発表会」より、新小4 K・Mくん『太陽と地球』を掲載致します。

夏の日、太陽の力を感じた経験から、太陽が地球や私たちの暮らしに及ぼす影響について調べていきました。

その他の発表動画は、「2019年3月 生徒作品発表会 発表動画一覧」をご覧ください。

作品について

講師からのコメント

太陽の研究を通して、地球や植物、エネルギーや、私たちの暮らしのことまで、学ぶことができました。つながりに注目した視点がすばらしいですね。私たちを支えている、たくさんのつながりを、これからも探していきましょう。

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
太陽のエネルギーと、僕たちの暮らしについて紹介しています。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
太陽のエネルギーの秘密が知りたかったからです。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
地球儀と、ランプの実験です。本当に地球があるような気がしました。
作品づくりで難しかったことは何ですか?
文章をまとめることと、発表の練習です。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
太陽のエネルギーはすごいと思いました。また、そのエネルギーをもっと深く知りたいです。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
もっとわかりやすい文章にすることです。
来年、研究したいことはありますか?
まだ決めてません。
この作品を読んでくれた人に一言
太陽のエネルギーの秘密を、知ることができましたか? みなさんもぜひ、太陽のエネルギーについて考えてみてください。

生徒作品

新小4 K・Mくん 『太陽と地球』

8月の昼、ぼくは、お母さんと一緒に、家の近くのコンクリートの道を歩いていました。雲はなく、もわっとした熱い空気を感じ、あせがながれていきました。その時、ぼくは、真夏の太陽の力を感じました。そして、あらためて、太陽の力はすごいと思いました。ぼくは、ぼくたちの生活に、太陽はどのようなかかわりがあるのか、そして、どのように地球を支えているのか、知りたくなりました。

ぼくは、まず、モリー・バングさんの『わたしのひかり』という本を読みました。そして、さらに、太陽に関係する本を読んで、研究しました。

まず、昼と夜がある理由について、調べました。四十六億年前、ちりやガスが集まって、地球が誕生しました。その時の衝撃が、まだ地球を回転させ続けています。これを、自転と言います。地球は、かたむいたまま、回っています。太陽の光があたっているところが昼、あたっていないところは、夜です。地球がまわることで、太陽がのぼったり、しずんだりするように見えます。もし太陽がなかったら、地球は、ずっと夜になってしまいます。

次に、太陽と季節の関係です。地球が、太陽のまわりを回ることで、きせつができます。地球は、かたむいたまま自転しています。同じかたむきのまま、太陽のまわりも、回っています。一周は、一年です。地球のかたむきによって、太陽の光を受ける角度が、かわります。これは、教室で実験した時の写真です。ランプが太陽です。太陽の光を、長い時間、高いところから受けるところが夏です。この写真では、日本をふくむ北半球が夏で、オーストラリアをふくむ南半球が冬です。太陽の光を、短い時間、低いところから受けるのが、冬です。この写真では、日本をふくむ北半球が冬で、オーストラリアをふくむ南半球が夏です。もし、地球がかたむいていなければ、季節もありません。

次に、太陽と、呼吸の関係です。人間は、呼吸する時に、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出します。酸素は、はいから血液に移って、体中に運ばれて行きます。では、なぜ、酸素は、地球からなくならないのでしょうか。それは、植物が、二酸化炭素を吸って、酸素を吐き出しているからです。人間は、その酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しています。植物は、光合成によって、酸素を作り出しています。光合成は、光のエネルギーを使って、二酸化炭素と水から、酸素とエネルギーを作り出す働きです。光合成は、植物の葉っぱで行われます。葉っぱのさいぼうには、ようりょくたいと言われるものがあり、ここで光合成が行われます。もし、太陽がないと、光合成ができず、酸素がなくなり、わたしたち生き物も、死んでしまいます。

枯れて、土の中に埋まる植物もあります。土の下では、大昔の植物が、石炭に変わっています。太陽のエネルギーは、形を変え、石炭の中にも、たくわえられています。これが、石炭です。火力発電所では、ほりだされた石炭を燃やして、水をじょうきにします。その力が、タービンに伝わり、発電機で、電気が作られます。こうして、太陽のエネルギーが、電気にかわります。こうして生まれた電気は、電線に伝わり、私たちの町に運ばれて行きます。そして、明かりや、家電製品、工場、交通などに、使われています。もし太陽がなかったら、ぼくたちは、暮らしていけなくなってしまいます。

僕はこの研究を通して、太陽と地球の関わりについて、学ぶことができました。僕たちの地球は、太陽に、すごい力をもらっています。だから、ぼくは、太陽はすごいと思います。ぜひ、みなさんも、太陽のエネルギーについて、考えてみてください。これで、僕の発表を終わります。聞いてくださって、ありがとうございました。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 生徒作品

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