リテラ言語技術教室では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。
今回は、2019年3月に行われた「リテラ言語技術教室 生徒作品発表会」より、新小5 K・Tさん『イルカは、なぜジャンプするのか?』を掲載致します。
水族館でイルカと触れ合った経験から、イルカのひみつについて調べていきました。
作品について
講師からのコメント
本人の振り返り
- これはどのような作品ですか?
- なぜ、イルカはジャンプをするのか、図鑑やインターネットなどを使って調べた作品です。体の仕組みや、暮らしについても調べました。
- どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
- イルカが好きだからです。イルカショーを見に行ったことも、きっかけになりました。
- 作品づくりで楽しかったことは何ですか?
- イルカの体や、暮らし方には、まだまだ大きななぞがあることを知ったことです。
- 作品づくりで難しかったことは何ですか?
- パソコンで調べものをしたことです。
- 作品作りを通して学んだことは何ですか?
- イルカのジャンプには、筋肉が関係していることが分かりました。
- 次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
- 来年の発表会も、お客さんの方を見て読めるように練習したいです。
- 来年、研究したいことはありますか?
- バレエのことです。理由は、バレエが好きだからです。
- この作品を読んでくれた人に一言
- 読んでくださってありがとうございます。ぜひ、みなさんもイルカにさわってみてください。イルカのことがもっとよく分かりますよ。
生徒作品
新小5 K・Tさん『イルカは、なぜジャンプするのか?』
わたしは、2018年12月26日に、品川アクアパークに、行きました。イルカショーでは、すごく高く跳んでいるイルカがいました。跳んでいる時、写真を撮りました。イルカの声も聞きました。「キュー」と鳴いていました。大きい声でよくひびいていました。それからイルカにさわりました。これがその写真です。さわったイルカの種類は、バンドウイルカでした。最初は、せなかをさわりました。ツルツルしていてやわらかかったです。表面はつめたかったです。最後に、むなびれをさわらせてもらいました。せなかよりも、かたかったです。そこで、わたしは、イルカがどうやってジャンプをしているかについて疑問に思い、調べることにしました。
イルカは、海の中に住む、ほ乳類です。ハクジラの仲間で、体長が4~5メートル以下のものを、イルカと呼びます。赤い四角の中が、イルカの仲間です。イルカの仲間は、80種類くらいいるそうです。イルカのジャンプの高さは、体重に関係なく、飛び出す時の速さによって決まります。水族館のプールでは、時速約33キロという そくていデータがあります。海で泳ぐ速さは、最高で、ちょうきょりフェリー並みの 時速40~50キロといわれています。なぜイルカは速く泳げるかというと、横向きのおびれを上下にふって、一度にたくさんの水をけるからです。
ところで、イルカには大きななぞがあります。今の科学のちしきで、最高速度で泳ぐイルカのきんにくの力を計算すると、陸のほにゅうるいと比べて、説明できないくらい大きくなってしまいます。つまり、ほにゅうるいのきんにくが出せるはずの力の大きさから考えると、イルカのスピードは速すぎるということです。70年ほど前に、イギリスの動物学者が気づいて以来、筋肉が特別なのか、水のていこうをへらす からくりがあるのか、今も、科学者がなぞときにいどんでいます。最近では、イルカの尾が、飛行機のつばさのような ようりょくをうみだすため、早く泳げるのではないかと、考えられています。
では、なぜイルカはジャンプをするのでしょうか? 海を泳ぐイルカが低く前向きに飛ぶのは、その間、水のていこうをうけずにすみ、長いきょりをすすむのが楽になるからです。水族館のイルカも、えさのごほうびをあげなくても、勝手に高くジャンプをしたり、低めにぶらさげてあるボールに、さわったりすることがあります。仲間に何かを伝えているようにも、ただ遊んでいるようにも見えるけど、本当のところは、イルカに聞かないとわかりません。
多くの動物は、成長すると、食べ物を探すことや、身を守ること、はんしょくすることなどに、時間の大半を使ってしまうので、遊ぶ時間はほとんどありません。ところが、マイルカ科の多くの種類は、知のうが発達していて、仲間と協力して、ひじょうにこうりつのよいかりをします。時間によゆうができるためか、遊びがひじょうに多く見られます。仲間と追いかけっこをしたり、船がつくる波に乗ったり、空中にジャンプしたり、ウミガメや海そうをくわえて、泳いだりもします。
この研究を通して、私は、イルカのことをたくさん学びました。そして、イルカだけではなく、クジラのことも、調べたくなりました。ぜひ、みなさんも、イルカショーを見に行ってみてください。発表を聞いてくださって、ありがとうございました。