本の紹介
「うそつき大ちゃん」は、いつもクラスの仲間はずれ。そんな大ちゃんを、ある日、川辺で見かけた。いったい、なにをしているんだろう…?ふとしたことをきっかけにぼくには、いろんなものが見えてきた。
ブックプロジェクトのテーマ
小学5年生のL・T君は、発表会で「忍者」について調べました。ブックプロジェクトでは、表と顔と裏の顔を持つ忍者から、「人の表と裏」というテーマに挑戦することにしました。
作品の紹介
「信用される人になるには」
小5 R・T君
みなさんは、うそをついたことがありますか? 阿部夏丸さんの『うそつき大ちゃん』を読んで、ぼくは、信用について考えました。
この本では、大介という人が、信じられないような本当の事を言い、みんなからうそつきよばわりされてしまいます。自分がうそつきよばわりされたら、ぼくなら、もう少しくわしく話して、信じてもらいます。しかし、大介は、あだ名で「うそつき大ちゃん」とよばれていたこともあり、かんたんにはとり消せませんでした。
そんな大介にも、少しずつ友達ができました。ある日、研究発表会がありました。はじめに大介をうそつきよばわりした敬一は、家下川には魚がいないという研究の発表をすることになりました。そこで、大介たちは、家下川に魚がいると証明するため、川に行き、魚を釣りました。家下川にも魚がいっぱいいることを知った敬一は、研究発表会の表しょう式で、自分の研究がまちがっていた事を打ち明けました。
自分のまちがいを打ち明けることは、勇気がいると思います。みんなの前であやまった敬一は、すごいと思います。もしも、ぼくだったら、うそをかくしてしまうかもしれません。なぜなら、せっかく来てくれた、たくさんの研究者や、全校の生徒が、がっかりしてしまうからです。
ぼくは、うそについて考えるために、身の回りの人を観察してみました。まず、ぼくの友だちには、うそがバレバレな人がいます。その人はいつも一人一人にちがう事を言ってしまいます。たとえば、みんなには同じ話題を振るけれど、その内容が話す相手によってちがいます。そんな事が続いたので、今でもその人はうそをよくつく人だと思われています。ぎゃくに本当のことを言っているのに、うそをついているように聞こえる人がいます。うそを考えているように、ゆっくり話します。ですが、その人は本当の事を話しています。この二人を見て、ぼくは、人に信用されるのは難しいことだと思いました。
人に信用されるには、ことばの使い方が大切だと思います。まちがったことを言ったり、大げさなことを言ったりすると、信用されません。だから、正確に言葉を使うことが大事です。また、悪口や、いやな気持ちにさせることを言ったりしても、信用されません。だから、いい言葉を使うことも大切です。しかし、そうするには、言葉をたくさん知っていなければなりません。また、相手を大切に思わなければなりません。
ぼくは、本をたくさん読み、言葉をたくさん知りたいと思います。また、相手の気持ちを知るために、相手のことをよく見て話したいと思います。そして、人を信用し、人に信用される人になりたいです。