ブックプロジェクトが始まりました

生徒たちの本の募集カード

リテラでは、この夏、読書感想文に替わるものとして、「ブックプロジェクト」をはじめました。
「ブックプロジェクト」のコンセプトは、「つながる」読書です。

ブックプロジェクトとは

これまでの読書感想文は、課題図書を読み、そのテーマから自分の体験を引き出すという順序で進みます。しかし、課題図書が自分とつながる本とは限らないため、「感想」を書くことに難しさを感じることが多くありました。

「いじめ」に関連する本を探す募集カード。横向きに入っているのは、それに対する他の生徒からの返信。

ブックプロジェクトでは、自分の興味のあること・関心のあることからいろいろなことばを広げ、書きたいイメージを先に決めます。そして、それに合わせた本を探すという、これまでの読書感想文とは逆の順序をたどります。

「ロボットに支配される世界」の物語を募集するカード。この生徒さんは、4月の研究発表で、人工知能について調べた。

しかし、自分の読みたいイメージの本を、どう探せばよいのでしょうか。それには、読んだことのある人を探すのが一番です。自分の読みたい本のイメージをカードに書き、教室に通う他の生徒さんや講師に、アイデアを募ります(そうした環境がない場合は、インターネットを活用してもよいでしょう)。

知っている本がないか探す生徒さん。

本を介して、人と人がつながることも、「ブックプロジェクト」の目的の一つです。
生徒たちは、今年の3月まで取り組んでいた研究のテーマを元に新しいことばを得て、募集カードを作ります。自分の本を募ると同時に、他の生徒さんの募集カードを見て、知っている本を紹介してあげることもあります。

本が思いついたら、カードに書いて教えてあげる。

2018年5月現在、教室のブックプロジェクトは、この「本探し」の段階まで進んでいます。
本が決まったら、次のステップに入っていきますが、まだ少し先のことになりそうです。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 授業報告

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