リテラでは、この夏、読書感想文に替わるものとして、「ブックプロジェクト」をはじめました。
「ブックプロジェクト」のコンセプトは、「つながる」読書です。
ブックプロジェクトとは
これまでの読書感想文は、課題図書を読み、そのテーマから自分の体験を引き出すという順序で進みます。しかし、課題図書が自分とつながる本とは限らないため、「感想」を書くことに難しさを感じることが多くありました。
ブックプロジェクトでは、自分の興味のあること・関心のあることからいろいろなことばを広げ、書きたいイメージを先に決めます。そして、それに合わせた本を探すという、これまでの読書感想文とは逆の順序をたどります。
しかし、自分の読みたいイメージの本を、どう探せばよいのでしょうか。それには、読んだことのある人を探すのが一番です。自分の読みたい本のイメージをカードに書き、教室に通う他の生徒さんや講師に、アイデアを募ります(そうした環境がない場合は、インターネットを活用してもよいでしょう)。
本を介して、人と人がつながることも、「ブックプロジェクト」の目的の一つです。
生徒たちは、今年の3月まで取り組んでいた研究のテーマを元に新しいことばを得て、募集カードを作ります。自分の本を募ると同時に、他の生徒さんの募集カードを見て、知っている本を紹介してあげることもあります。
2018年5月現在、教室のブックプロジェクトは、この「本探し」の段階まで進んでいます。
本が決まったら、次のステップに入っていきますが、まだ少し先のことになりそうです。