生徒たちの本の募集カード
教室では、5月より、読書感想文に替わるものとして、「ブックプロジェクト」をはじめました。「ブックプロジェクト」のコンセプトは、「つながる」読書です(ブックプロジェクトについての詳細は「ブックプロジェクトが始まりました」をご覧ください。)。
今回は、小5~高校生の生徒たちのブックプロジェクトのテーマと軸にする本、参考にする本をご紹介します(小1~小4の生徒さんたちの本については「【ブックプロジェクト】テーマと課題本(小1~小4)」をご覧ください)。
A・Tさん(小5) 「プレゼント」
人を思う贈り物。大切なのは、物自体ではないのかもしれません。プレゼントを通し、人のつながりについて考えています。
『賢者の贈り物』
(O・ヘンリー)
▼著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
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1862年、アメリカ・ノースカロライナ州に生まれる。本名はウィリアム・シドニー・ポーター。銀行勤務時代に横領罪で起訴され有罪判決を受けるが、真相は不明。服役中から短編小説を書きはじめ、ニューヨーク庶民の哀歓をえがいて爆発的人気を得る。短編の名手として、アメリカのみならず世界にその名をとどろかせる。生涯272編の短編作品を残し1910年没
M・Iさん(小5) 「生と死」
「限られた場所で永遠に生きるか、命に限りはあるけれど自由に生きいきる人生を選ぶか。それとも…」驚異の生命力を持つプラナリアを飼育、研究したMさんが、生と死の意味について考えてます。
『キップをなくして (角川文庫)』
(池澤夏樹)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!「キップをなくしたら駅から出られないんだよ」。どうしよう、もう帰れないのかな。キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」。死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは―。少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説
『切っても切ってもプラナリア』
▼内容(「BOOK」データベースより)
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驚きの再生能力をもつ小さな生物!見つけて、飼って、実験してみよう。
L・T君(小5) 「人の表と裏」
人を信じること、信じてもらうこと。その難しさについて、実体験の中から考えています。
『うそつき大ちゃん』
(阿部夏丸)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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「うそつき大ちゃん」は、いつもクラスの仲間はずれ。そんな大ちゃんを、ある日、川辺で見かけた。いったい、なにをしているんだろう…?ふとしたことをきっかけにぼくには、いろんなものが見えてきた。
R・N君(小5) 「科学技術との付き合い方」
研究では「炭素」について調べたR君は、技術の裏側にある負の側面についても知りました。私たちは技術とどのように付き合えばいいのかについて、じっくり考えています。
『夜の神話』
(たつみや章)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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引っ越した田舎での生活に、馴染めずにいたマサミチ少年。ひょんなことから神様の力によって、虫や木の声が聞こえるようになり、命の大切さに少しずつ気づいていく。その一方、父が勤める原子力発電所で事故が発生。兄と慕う父の同僚、スイッチョさんは被曝してしまう。第41回産経児童出版文化賞推薦作品。
Y・Mさん(小5) 「助産師」
難産だった自身の誕生を支えてくれた助産師さんの話をお母さんから聞いたYさん、将来は妊婦さんや赤ちゃんの力になれる助産師さんになりたいという思いを作文に書いてくれました。
『わたしたちはいのちの守人 三人の看護師・助産師の現場』
(岩貞るみこ)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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医療は、ひとりのスーパーマンがいればいいのではなく、質の高いチームワークがあってこそ成り立つ。だからこそ、看護師・助産師にしかできない仕事がある。千葉・静岡・名古屋の病院からレポート!小学上級から。
『ちいさなちいさなベビー服』
▼内容(「BOOK」データベースより)
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倉敷中央病院のボランティアグループ「グリーンはぁと」が作り出す小さなベビー服。それは亡くなった赤ちゃんを包みこむぬくもりの服だった―
S・Y君(小5) 「江戸時代の暮らし」
タデアイの生葉染めに挑戦し、藍染の研究に取り組んだS君は、江戸時代に有松絞りを考案した庄九郎の物語を読み、「あきらめない心」について考え始めました。
『有松の庄九郎』
(中川なをみ )
▼内容(「BOOK」データベースより)
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尾張の国・阿久比の庄。貧しい百姓家の若者たちは、新しい村への移住を決意する―。だが、丁寧に耕して開拓した土地は肝心の作物が育たなかった。藍の絞り染めの技術を獲得すれば、なんとか暮らしをたてることができるのではないか―生き残りをかけた庄九郎たちの試行錯誤の日々が始まる。
K・Yさん(小5) 「動物のお医者さん」
動物の病気やけがをどんどん治してしまう獣医さんにあこがれるKさん。ペットのインコ「海ちゃん」を見てくれる獣医さんとのエピソードを交えながら、物語を紹介しています。
『走れ、捨て犬チョコチップ! (動物病院のマリー)』
(タチアナゲスラー)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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ある雨の晩のこと、マリーの家の玄関前に、小さな段ボール箱が置かれていました。中には、雨にぐっしょりとぬれ、すっかり弱った子犬が入っていました。マリーは一晩じゅう、一生懸命子犬を看病します…。動物たちのためにがんばるマリーの物語。
『どうぶつえんのおいしゃさん (かがくのとも絵本)』
▼内容紹介(amazonページより)
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小鳥のような小さいものから、象のような大きい動物まで、多種多様の病気やけがを治療する獣医さんの仕事を楽しく紹介します。動物園の裏の仕事を見せる本。
Y・T君(小5) 「ライバル」
敵同士だけれどどこか仲良さそうにも見える怪人と明智探偵。自分の打ち込んでいるバスケットボールのライバルたちと絡めながら、「ライバル」の意味について書き進めています。
『怪人二十面相 (少年探偵)』
(江戸川乱歩)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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―ロマノフ王家の大ダイヤモンドを、近日中にちょうだいに参上する 二十面相―ゆくえ不明だった壮一君の、うれしい帰国のしらせとともに、羽柴家に舞いこんだ予告状。変装自在の怪盗は、どんな姿で家宝を盗みに来るのか。老人、青年、それとも…。怪人「二十面相」と名探偵明智小五郎、初めての対決がいま始まる。
M・S君(小5) 「動物と人の絆」
「人や動物、魔獣、傷付いた者たち」を助けている主人公トリシアの物語を通じて、真の「優しさ」とは何か考えています。
『ドラゴンの谷となぞの少年』
(南房 秀久)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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動物と心を交わせる、ただひとりの魔法医・トリシアに、王女からの、とんでもない頼みごと!「ドラゴンと人間の戦争を防いでほしいの。」「わ、わたしが!?」難題を前に、どうするトリシア!?そして、おさななじみのレンは、トリシアのために、何を…?トキメキの新シリーズ、スタート!
H・Wさん(小6) 「出会いと別れ」
他者の感情を感じにくい自閉症スペクトラム障害を持つ主人公ローズが、相手の立場に考えることを学び、大切なペット「レイン」との別れを決意する物語に感動したHさん。自身の体験も踏まえて本を紹介してくれます。
『レイン: 雨を抱きしめて』
(アン・M・マーティン)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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アスペルガー症候群の少女と迷い犬レイン。せつなくてやさしい愛の物語。
I・Sさん(小6) 「いじめる人の気持ち、いじめられる人の気持ち」
「みんな仲良くしなさい」では「いじめ」はなくならないと考えたIさん。冷静に「いじめ」を見つめ成長していく主人公のオーガストの目線を取り入れて、現実の「いじめ問題」について考えています。
『ワンダー』
(R・J・パラシオ)
▼内容紹介(amazonページより)
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オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
F・Kさん(小6) 「命の責任」
飼っている黒柴が大好きなFさんですが、同時に、捨てられている・虐待されている命もあるのだと研究で知りました。今回は、命の責任について、改めて考えています。
『捨て犬・未来と子犬のマーチ もう、安心していいんだよ』
(今西乃子)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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わたしは「未来」、子犬のときに、目や足首を切られて、捨てられていた。でも、今は里親である「かあちゃん、とうちゃん」そして、コーギー犬の蘭丸にいちゃんと、元気に暮らしている。そんなわが家に、次々と子犬たちがやって来るようになった。わたしと同じように、みんな捨てられていた犬たちだ。今度はわたしが、捨てられた子犬たちを勇気づける番なんだ。
T・Y君(小6) 「バスケットボール」
バスケットボールに打ち込んでいるT君が、昨年の試合で対戦したのは、前回の優勝チーム。残念ながら負けてしまったものの、そのときに学んだ「チームワークの大切さ」について書いています。
『走れ!T校バスケット部』
(松崎洋)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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中学時代、バスケ部キャプテンとして関東大会二位の実績を残した陽一は、強豪私立H校に特待生として入学。だが部内で激しいイジメに遭い自主退学する。失意のまま都立T校に編入した陽一だが、個性的なクラスメイトと出会い、弱小バスケ部を背負って立つことに―。連戦連敗の雑草集団が最強チームとなって活躍する痛快ベストセラー青春小説。
R・Y君(小6) 「いじめ」
実際にいじめを目の当たりにしたR君。自分はその子の代わりにはなれないけれど、できることはないのでしょうか。研究に引き続き、考え続けています。
『ワンダー』
(R・J・パラシオ)
▼内容紹介(amazonページより)
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オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
『友だち幻想』
(菅野仁)
▼内容紹介(amazonページより)
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「みんな仲良く」という重圧に苦しんでいる人へ。人付き合いのルールを知り少しの作法を身に付けるだけで、複雑な人間関係の中で必要以上に傷つかず、しなやかに生きられるようになる処方箋のような本! 友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり”を築けるようになろう。「みんな仲良く」という理念、「私を丸ごと受け入れてくれる人がきっといる」という幻想の中に真の親しさは得られない! 人間関係を根本から見直す、実用的社会学の新定番書。これでもう、「みんな仲良く」のプレッシャーとはさようなら。
K・Y君(小6) 「サバイバル」
火起こし道具を作って研究発表したKくんは、「サバイバル」をテーマに、たった一人、無人島で生き抜かねばならなくなったアベルの物語を読んでいます。
『アベルの島』
(ウィリアム・スタイグ)
▼内容紹介(amazonページより)
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のんきな町ネズミのアベルは、ある日ピクニックにでかけて嵐に出あい、無人島に流される。愛する妻のもとへ帰るという決意を胸に、大自然の中でたった一人どうにか生きのびようとするが……。苦難を乗りこえ、強くたくましく成長してゆくアベルの、心あたたまる愛の物語。(フェニックス賞受賞)
S・Sさん(小6) 「医師・医療」
将来、麻酔医師になるという夢を持つSさん。目指す医師の姿について、患者さんの立場から描かれた本書をもとに考えます。
『医者をめざす君へ』
(山田倫太郎)
▼内容紹介(amazonページより)
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先天性の心臓疾患をもつ中学生・山田倫太郎くん。2015年8月23日「24時間テレビ愛は地球を救う」に出演し、その明るいキャラクターと真摯に生きる姿勢で日本中に大反響を呼んでいます。この本は、「お兄ちゃんの病気を治すお医者さんになりたい」という弟・恵次郎くんに向けた「患者が望む理想の医者8ヵ条」を中心にまとめられている。また、倫太郎くん自身の経験を元に、命の尊さや差別についても書かれている。心臓に障害をもつ中学生の生のメッセージ。子どもから大人まで、生きる元気を与えてくれる本です。
R・Nさん(小6) 「動物と心を通わせる」
もしも動物と話すことができたら、ペットのハムスターの気持ちを聞いてあげたいと願うRさん。ハムスターとの出会い、楽しい日々、そして短い寿命を終えようと姿を丁寧に書き綴っています。
『1 動物園は大さわぎ! (動物と話せる少女リリアーネ)』
(タニヤ・シュテーブナー)
▼内容紹介(amazonページより)
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大人気シリーズ「動物と話せる少女リリアーネ」第1巻。リリアーネのひみつーそれは動物と話せること。そのひみつのために、もう3回も引っ越し、
転校をくりかえしている。新しい家のとなりに住む少年イザヤも、あるひみつをかかえている。そんなふたりがある日、出会って……。
N・H君(中1) 「人の小ささ」
ガリヴァーを通して見えてきた国のあり方を、私達の生きる社会に当てはめています。様々な考えを持つ人々が生きるこの社会は、どのように成り立ってきたのでしょうか。
『ガリヴァー旅行記』
(スウィフト)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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船医のガリヴァーが航海に出て体験したふしぎな国々「小人国リリパット」「大人国プロブディンナグ」での奇想天外な事件を記した旅行記。豊かな空想力と強烈な社会風刺で、世界中のおとなと子どもに愛読されてきた名作。中学以上。
T・A君(中1) 「懸命に打ち込むこと」
一生懸命頑張った先にあるものは何でしょう。自分の経験から、頑張る意味について考えています。
『国を救った数学少女』
(ヨナス・ヨナソン)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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爆弾はだれのもの―?わけあって原子力研究所で掃除婦として働く南アフリカ出身の天才数学少女ノンベコは、余った爆弾をたまたま手に入れてしまったから、さぁ大変!しかも、爆弾をめぐって出会うのは、どこかふつうじゃない人ばかり。瓜二つなのに似てない双子、自称すご腕のイスラエル諜報員、不法滞在の中国人3姉妹、さらにはスウェーデン国王や首相まで巻きこんで、てんやわんやの大騒動。『窓から逃げた100歳老人』に続く、メガトン級コメディ第2弾!
A・N君(中1) 「ディズニーランド」
大好きなディズニーランドを通し、働くことの意味と、そうした人々に支えられて実現される素晴らしい体験について書き進めています。
『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった (PHP文庫)』
(香取貴信)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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元ヤンキー少年が、突如ディズニーランドでアルバイト!本書は、「感動サービス」「人財育成」をテーマに年間250本ほどの講演をこなす人気の著者が、「夢と魔法の王国」で働くなかで学んだ、感動のエピソードを紹介。「ミーティングに評論家はいらない」「嫌われ役は必要だけど、嫌われ者になったらダメなんだ」など、マニュアルにはない「生きた言葉」から仕事の極意を学ぶ。
K・W君(中1) 「困難を乗り越えるスポーツの物語」
野球に打ち込むKくんは、「困難を乗り越えるスポーツの物語」をテーマにいくつかの野球の物語の中から『プレイボール』を選んで、読み始めました。
『プレイボール ぼくらの野球チームをつくれ!』
(山本純士)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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タケシ、ケイ、ぼく(純)の3人組は、5年生になったら、地元の野球チームに入ろうって約束していた。けれど、監督は、ある理由から、ぼくらを入れてくれなかったんだ…だったら、ぼくらの野球チームをつくっちゃえ!運動が苦手なごんちゃん、学校に来ない岩間くん、女子の七海に転校生フトシ、それから特別支援学級に通っている幸太も加わって…。さあ、楽しい野球の時間のはじまりだ!小学中級から。
J・R君(中1) 「宇宙」
知りたいという気持ちはどこから来るのでしょうか。宇宙を舞台した物語とホーキング博士の自伝を軸に、自分との接点を考えています。
『宇宙への秘密の鍵』
(スティーヴン・ホーキング とルーシー・ホーキング)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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「地球の未来は?」ホーキング博士父娘が世界中の子どもに贈るスペース・アドベンチャー。
『ホーキング、自らを語る』
(スティーヴン・ホーキング)
▼内容紹介(amazonページより)
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知の巨人は、なぜ宇宙をめざしたのか? 宇宙物理学者ホーキングが、初めて自身の言葉で綴った自伝です。21歳でALSを発症。もう長くはないと一度は絶望した彼が、進行する病と闘いながら、どのようにして自分の道を見つけたのか? オックスフォード大学在学中に身体に異変を感じ、ケンブリッジの大学院で、研究に意欲を燃やし始めた矢先、不治の病に冒されていることを知ったホーキング青年。そのときの彼は、「ワーグナーに耽溺し、酒浸りになった」とこれまでたくさんの書物に描かれてきましたが、さて真実は……?
T・K君(中1) 「娯楽と制限」
表現と価値観、そしてそれらが支える文化と倫理について、じっくり考えながら進めています。
『図書館戦争』
(有川浩)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
Y・T君(中3) 「いじめ」
前回の研究ではいじめの起こる構造について調べました。今回は、そうした逃れられない現実に、ひとりの人間としてどう向き合うかについて考えます。
『ナイフ』
(重松清)
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「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか! ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。
S・N君(中3) 「生と死」
死を考えることは、私達の生を考えることに繋がります。死にどう向き合って生きていくべきか、悩みながら、書き進めています。
『ぶたばあちゃん』
(マーガレット・ワイルド)
▼内容(「MARC」データベースより)
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ぶたばあちゃんと孫むすめは、ふたりが知っている、いちばんいいやり方で「さよなら」をいいました。生きることと愛すること、あたえることと受け取ること、ぶたばあちゃんの死を通して様々なことを教えてくれる絵本。
『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』
(金子哲雄)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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突然の余命宣告。絶望の中でやがて彼は「命の始末」と向き合い始める。その臨終までの道程はとことん前向きで限りなく切なく愛しい。これは41歳で急逝した売れっ子流通ジャーナリストの見事な死の記録である。
T・E君(中3) 「学ぶこと」
学ぶことには、どんな意味があるのでしょう。受験勉強に向き合うT君は、改めて、学ぶことに意味について考えています。
『宿題ひきうけ株式会社』
(古田足日)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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タケシたち6人は、お金をもらってかわりに宿題をやってあげる“宿題ひきうけ株式会社”をつくりました。やがてみんなは考えだします。何のために勉強するのか…。リニューアルにあたって、イラストも新しくなりました。
『14歳の君へ―どう考えどう生きるか』
(池田晶子)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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これから君は、幸福な人生を生きなくちゃならない。どんなに不幸な時代であっても、幸福な人が不幸になることだけは決してないと、約束するよ。『14歳からの哲学』の著者が贈る人生の教科書。
T・Y君(高2) 「社会の痛みと息苦しさ」
管理され、便利になるほどに孤独になっていく私達。社会の中で増大する個人の痛みにどう向き合っていけばよいのか、多数の文献を横断的に活用しながら考えを進めています。
『ギヴァー 記憶を注ぐ者』
(ロイス・ローリー)
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本書は、アメリカの児童文学作家による近未来小説です。とはいえ、その魅力はとうてい児童文学の枠に収まるものではありません。シンプルかつ綿密な設定、心おどるストーリー展開、とぎすまされた文章、そして人生について深く考えさせる巧みな構成は、大人から子どもまで幅広い年齢層の読者を魅了しました(原作は累計530万部を記録)。日本でもいちど邦訳(掛川恭子訳『ザ・ギバー』講談社、1995)が出ましたが、残念ながら絶版となっていました。しかしその人気は根づよく、大勢の「ギバー・ファン」たちがインターネット上で作品の魅力を語り合い、またこんなふうに嘆きあってきました。「これほどおもしろい本が手に入らない、人に薦められないのはもったいない」。今回の新訳版は、(訳者を含めた)そうしたファンたちの思いの結晶でもあります。
作品の舞台は遠からぬ未来(あるいはひょっとしたら現代)、管理社会下の人間の葛藤を描いたディストピア寓話です。最小の道具立てで極上のエンターテインメントが展開していき、あっというまに物語の中にひきこまれます。しかも、家族、職業、愛、生と死、幸福、歴史と未来など、私たちが生きているかぎり考えつづけるであろう重たい、けれども大切な問題についてのヒントが、静かに、深く、豊かに織りこまれています。
最後にあらすじをほんの少し。主人公はもうすぐ一二歳になる少年で、名前をジョナスといいます。彼の住むコミュニティは、いっさいの苦痛も不便もなく、とても安全・平穏で、まさしく理想郷です。けれど、そこには何か重大なものが欠けているようです。まもなく12月、すべての子どもが職業を授けられる「12歳の儀式」の日が訪れ、ジョナスはコミュニティでただ一人の「記憶の器」【レシーヴァー】に任命されるのですが…。このつづきはぜひ、新訳版で。
『断片的なものの社会学』
(岸政彦)
▼内容(「BOOK」データベースより)
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路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。