リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。
今回は、『自分でかっこよく作った風船ロケットカー』(新小4 N・T君)を掲載致します。
作ることが好きな新小学4年生のN君。今回は、自分だけの「風船ロケットカー」を作って、実際に走らせてみました。
作品について
本人の振り返り
- これはどのような作品ですか?
- 風船がエンジンになっている、車を作りました。
- どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
- 車が好きだからです。
- 作品づくりで楽しかったことは何ですか?
- ドリルで穴をあけるのが楽しかったです。
- 作品作りを通して学んだことは何ですか?
- 風船をエンジンがわりにできることに驚きました。
- 次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
- 自分で考えて、発表会に出たいと思います。
- 来年、研究したいことはありますか?
- 戦車の弾はどこまで飛ぶのか?
- この作品を読んでくれた人に一言
- 来年の発表も聞いてください。
生徒作品
『自分でかっこよく作った風船ロケットカー』(新小4 N・T君)
僕は、図工が好きです。想像がふくらんで、どんどんつくることができます。だから、リテラでも、ものをつくる研究をしたいと思いました。
今回は、風船ロケットカーを作ることにしました。参考にした本は、『科学のじっけん大図鑑』です。
車体のデザインを考えて、ダンボールに描いていきました。ところが、車体のせんたん部分が、うまくいかず、なっとくいかなかったので、描き直しました。
こちらは、書き直した車体をカッターで切っているところです。むずかしそうに見えるかもしれませんが、実は、まっすぐな線が多く、切りやすかったです。
次は、車体に日の丸を描いて、赤くぬりました。スポーツカーと言えば、赤というイメージがあったからです。のりしろの部分も、日の丸のように紅白(こうはく)になるよう、白くぬりました。
これは、土台となる段ボールを切りぬいているところです。この後、土台を白くぬりました。
次にペットボトルのキャップの中心に、ドリルで穴をあけました。これは、タイヤになります。ドリルがキャップをかんつうする時、きもちがよくて、もっとやりたいと思いました。タイヤは黒くぬって、竹ひごにつけました。それを土台に取りつけました。
車体ののりしろを交互におり返します。それぞれののりしろに、両面テープをはり、車輪つきの台座にはりつけます。
土台が固定できたら、エンジンである風船をつけていきます。まずは、風船のせんたん部分を、はさみで切ります。切り終えたら、2本の曲がったストローを合わせて持ち、長い方を風船に差し込みます。空気が漏れないよう、きつくしめてテープで巻きました。しかし、息をふきこむと、空気がもれたので、またテープできつくまきました。そして、息をいれてみると、大きくふくらみました。ストローを車体にはさんで、テープでくっつけました。
これで、風船ロケットカーが完成です。
そして、教室のろうかをつかって、進んだきょりを計りました。できるだけ風船をふくらませます。それから、スタート地点から走らせて、止まったところにしるしをつけます。スタート地点から走ったきょりをまきじゃくを使って計ります。
実けんは、2月2 日と2月9日におこないました。
最下位は2月2日の、第1回と第3回の2m53cmでした。この日は、4回中3回が、左に曲がって、かべにぶつかってしまったので、きょりが短くなってしまいました。
一番きょりが長かったのは、2月9日、第3回の3m76cmでした。2月2日のときには、左に曲がってしまったので、スタートのときに、右向きで発射するように気をつけました。
みなさん、いかがでしたか。風船ロケットカーを作ってみたくなりましたか? 風船ロケットカーは、材料をそろえれば簡単に作ることができます。自分の好きなデザインでつくれるところがみりょくです。しかし、走らせるには、コツがいります。上手に走らせることができるように、実験をしてみると面白いですよ。
これで、ぼくの発表をおわります。ありがとうございました。
- ロバート・ウィンストン(著).西川由紀子(訳).2017.理系頭がぐんぐん育つ 科学の実験大図鑑.新星出版社