【生徒作品】『「こわい」について』(新小6 H・K君)


リテラ言語技術教室では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。
2020年は新型コロナウィルスの影響により、教室での発表となりましたが、生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を進めてまいりました。

今回は、新小6 H・K君『「こわい」について』を掲載致します。

お化け屋敷が好きなH君は、こわさにもいろいろな種類があると気がつき、「こわい」という感情をテーマに研究することにしました。アンケートをとり、多くの人の「こわい」にまつわる回答や、そのエピソードを分析し、「こわさ」について考えました。

その他の発表動画は、「2020年 生徒作品発表 発表動画一覧」をご覧ください。

作品について

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
「こわい」という感情について、知ってもらう作品です。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
友達を全力で驚かすためです。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
アンケートを取ったことです。
作品づくりで難しかったことは何ですか?
アンケート結果や考えたことを文章にまとめることです。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
2つの「こわい」の違いことです。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
アンケートのまとめ方です。
来年、研究したいことはありますか?
アニメの作り方についてです。
この作品を読んでくれた人に一言
ここで知ったことを活かして友達をおどかしてください。

生徒作品

新小6 H・K君『「こわい」について』

「こわい」っていったいどういた感情なのでしょう。僕は、この感情の正体を知り、友達を全力で驚かしたいと考えました。

自分がおさないころ、お化け屋敷に行ってこわいと感じたことがあります。それから今までに、何度もお化け屋敷に行きました。そこで、気付いたことが1つあります。あまりこわくないのと、とてもこわいので2種類あることです。

例えば、学校のお化け屋敷はカーテンをしめていても多少は光が入ってきてしまうのに対して、東京ドームのお化け屋敷は外の光が完全にしゃだんされています。学校のお化け屋敷と東京ドームのお化け屋敷とでは、暗さの度合いが異なるために、こわいものとこわくないものに分かれてしまったのだと思います。

さて、普段「こわい」という言葉を使う時はあまり区別しませんが、漢字で書くと実は2種類あることを知っていますか? 辞書で調べてみると、それは「精神的なこわさ」と「物理的なこわさ」に分けられます。

「精神的なこわさ」とは、本当にいるかどうかわからないものに対して、個人的なイメージを作り感じる恐怖のことです。例えば、お化けや虫の気配などに対していだく感情がそれです。

一方、「物理的なこわさ」とは、将来に対して感じる恐怖のことです。将来起こりうる可能性というのは、例えば地震などの自然災害のことをいい、客観的なデータにもとづくことが多いです。

ここで、僕はアンケートを取り、ほかの人が「何をこわいと思うのか」を調査することにしました。30人の方にご協力いただきました。男性14人、女性16人でした。

こちらが主な質問内容です。

  • あなたの「こわい」と感じるものは何ですか。
  • あなたが「こわい」と感じた体験を教えてください。
  • 「死ぬ」と思った体験はありますか。

それでは、順番に見ていきましょう。
まずは、「こわい」と感じるものを先ほどの2種類の「こわい」に分けました。

こちらは、主観的なイメージが強く影響される「怖い」です。これを、さらに3つに分類しました。最も多かったのが、「霊的なもの」に分類される回答です。僕もポルターガイストがこわいので、納得の多さでした。「おこったお父さん」「怒っている時のお母さん」は、ユニークな回答だなと思いました。

一方、こちらは客観的に認識できるものに対する「恐い」です。大きく4つに分けられました。「災害」「病気」「事故」、そして「不幸」です。どれも現実の出来事になりうる事がらです。

次に、「こわい」について、ものではなく体験をたずねた時、別の視点から分析することができました。

どういった部分が「こわい」原因っていくと、3つに分類することができました。1つ目は、「お化け屋敷」での体験が多くを占める「おぞましさを感じる」体験です。質問1でも、お化けに関連です。2つ目は、1人でいたり、知らない場所に出たりで、「不安や心細さを感じさせる」体験です。不安や心細さといった一見「こわさ」とは異な関係を持っているようです。

そして、最も多かった回答が「死を身近に感じさせる」、あるいは「死を予感させる」体験でした。「ジェットコースターで落ちる時」などは、「もしかすると、死ぬかもしれない」と思わされます。また、だれかが亡くなることは、「死」が決して遠い存在ではないことを思い知らされます。これらをふまえて、3つ目の質問の回答をみてみると、インフルエンザにかかったり、台風に遭遇したり、あるいは、アトラクションから落ちそうになったり、息ができなくなったりと、「死ぬ」と思った体験はすべて、こわかった体験というふうに言いかえられそうです。

この研究を通して、ぼくは、自分が思っているよりもたくさんのものに対する「こわい」があることを知りました。例えば、自然災害や病気に対しても「こわい」という感情を抱くことには驚きを感じました。また、「こわい」には「不安」や「心細さ」といった感情が含まれていることにも気付きました。そして、人はだれしも「死」を目の前にすると、本能的に死にたくないと感じます。
その時にいだく感情が「こわい」なのかもしれません。

これで発表を終わります。

聞いてくださったみなさん、アンケートに答えてくださったみなさん、ありがとうございました。

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