リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。
今回は、『サンタクロースは本当にいるの?』(新小4 S・Tさん)を掲載致します。
一年に一度のクリスマスを毎年楽しみにしているという新小学4年生のSさん。その中で生まれた疑問から、自分自身の思いに向き合っていきました。
作品について
本人の振り返り
- これはどのような作品ですか?
- サンタさんの正体を調べた作品です。
- どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
- サンタさんの存在は、いまだにみんなにとって謎だからです。
- 作品づくりで楽しかったことは何ですか?
- サンタさんの正体がズバリわかったことです。
- 作品作りを通して学んだことは何ですか?
- サンタさんは本当にいるということです。
- 次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
- クリスマスの日にサンタさんがいると思いながら一日を過ごしたいです。
- 来年、研究したいことはありますか?
- 人を楽しませる研究をしたいです。
- この作品を読んでくれた人に一言
- ありがとうございました。ぜひサンタクロースを信じてください。
生徒作品
『サンタクロースは本当にいるの?』(新小4 S・Tさん)
このテーマを選んだ理由は、自分だけでなくみんなにとっても、疑問にある「サンタさんの存在」について知りたくなったからです。
私にとってサンタクロースは、やさしくて、夢をかなえてくれる存在です。他の人は、サンタクロースについてどう考えているのか、アンケートを取りました。そのアンケート結果を、しょうかいしていきます。
これは、「サンタクロースは、いると思いますか?」に対する回答です。
半数の人が、「はい」と答えていました。「いいえ」と「わからない」と答えた人は、同じくらいいました。「はい」の理由として、「そう思うと幸せな気分になるから」と、答えてくれた人がいました。「いいえ」の理由として、「会ったことがないから」と、答えてくれた人がいました。「わからない」の理由として、「サンタクロースは生きている誰かではなく、シンボルみたいなものだから」と、答えてくれた人がいました。「お父さんお母さんがサンタクロースの正体だ」という回答も一定数ありました。
サンタクロースはいないと思っている人が、意外と多かったことにびっくりしました。会ったことがないからわからない、という人の気持ちはよくわかります。
これは、「クリスマスの日に、手紙を書きましたか?」に対する回答です。
半分ほどの人が、手紙を書いたと回答しました。
中には、お父さんお母さんに書いたという人もいました。残りの半分の人は、手紙を書かなかったそうです。
手紙を書かなかった人が、半数くらいいたことにおどろきました。
これは、「クリスマスプレゼントは、どこにありましたか?」に対する回答です。約半分の人が、枕元にあったと回答しました。「クリスマスツリーの下」や、「リビング」という回答も多かったです。
次に、「あなたの知っているサンタクロースは、どういう見た目ですか?」の回答の一部です。
おじいさん、髪が白い、赤い帽子にポンポンを付けている、ひげがもじゃもじゃ、赤い服を着ている、黒いブーツを履いているそんなイメージを持っている人が多かったです。
実は、サンタクロースは、詩の中ではじめて今のようなデザインが生み出されました。それを、トーマス・ナストという絵描きさんが絵にしました! これがその絵です。この有名なスタイルが決まるまでは、サンタクロースもずいぶん迷ったようで、あれこれ変わっていました。洋服の色も赤色に決まるまでは、様々な色のものがあったそうです。
「サンタクロースに会ったことがありますか」に対する回答です。4割の人が「会ったことがある」と回答しました。約半数の人が、会ったことがないと回答しました。
私も本物のサンタクロースにあったことがありません。
サンタクロースは、かつてセント・ニコラスという名前で存在していました。およそ1600年前のキリスト教のおぼうさんのような存在です。
ニコラスは、まずしい人々に、プレゼントをあげていて、聖人と呼ばれていました。のちに、セント・ニコラスという名前がなまってサンタクロースになりました。
もともとは、プレゼントをあげるだけではなく、むちうちおじさんをつれて、わるい子はこらしめていました。これは、むちうちおじさんが子どもをふくろに入れて、連れ去っている絵です。むちうちおじさんが、家庭をたずねた時の絵です。
それからクリスマスの日に、プレゼントをあげることがしゅうかんになりました。このように、昔本当に実在していた、ならわしが、今でも続いているのです。
「サンタクロースがいる」という人もいれば、「いない」という人もいます。プレゼントを「もらったことがない」という人もいれば、「もらったことがある」人もいます。研究を通して、考え方や体験は一通りではなく、いろいろなものがあることを知りました。
私自身は、これからもサンタクロースの存在を信じながら、一年に一度のクリスマスを楽しんでいきたいです。
これで発表を終わります。聞いてくださりありがとうございました。
- 角野栄子.(1989年).たくさんのふしぎ傑作集 クリスマス・クリスマス.福音館書店