【ブックレビュー】『サンタさんありがとう―ちいさなクリスマスのものがたり 』(長尾玲子)

サンタさんありがとう―ちいさなクリスマスのものがたり (日本傑作絵本シリーズ)

内容紹介

もうすぐクリスマス。しんちゃんは、友だちになってくれるクマさんがほしい、とサンタさんに手紙を書きました。ところがサンタさんは、うっかりしんちゃんのプレゼントのことを忘れてしまい、クマさんをじぶんで作ることにしました。

子どもたちのブックレビュー

小4・K君

ブックトークのヒント

読む前に話し合いたいこと

  • あなたは、サンタさんに手紙を書いたことはありますか。今年はどんな手紙を書きますか。

読んだ後に話し合いたいこと

  • ぬいぐるみと話をできたら、楽しいですね。あなたは、お気に入りの人形や、ぬいぐるみを持っていますか。あなたの大切な人形や、ぬいぐるみについて、紹介してください。
  • あなたの大切なぬいぐるや人形は、あなたと出会う前は、どうしていたでしょう。想像してみましょう。

この本について

キーワード:クリスマス  

サンタさんが、しんちゃんのためにクマの人形を手作りして、言葉を教える様子は、まるで自分の子どもを育てるようです。大切に作ったからこそ、クマとサンタさんとの別れは、簡単なものではありません。

大切なおくりものが、自分のところにやってくるまでに、どんな物語があったのか。送り手が、どんなに一生懸命選んでくれたのか、自分のことのことを考えてくれたのかを想像できたら、きっとおくりものを通して、人と人とがより深く結びつくことができることでしょう。

刺しゅうによって描かれる、独特の絵が、サンタさんがクマのぬいぐるみを手作りするエピソードと重なって、物語を一層あたたかなものにします。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

カテゴリー: ブックレビュー

リテラ言語技術教室について

menu_litera