『歯の研究』(新中1 R・Aくん)


リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。

今回は、『歯の研究』(新中1 R・Aくん)を掲載致します。

生き物が好きで、昨年は怪魚ムベンガについて調べたRくん。鋭い歯が印象的だったことから、今年は歯について調べることにしました。食べることは、生きることとつながっていると思える研究となりました。

その他の発表動画は、「2022年 生徒作品発表」をご覧ください。

作品について

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
動物や人間の歯の大切さについての発表です。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
歯に興味があったからです。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
色々な歯の特徴がわかったことです。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
歯が大切だと改めて知りました。
来年、研究したいことはありますか?
今はまだ研究したいことがありませんが、動物について「なぜ?」と思ったことを調べていこうと思います。
この作品を読んでくれた人に一言
みなさんにも、歯を大切にしてほしいです。

生徒作品

『歯の研究』(新中1 R・Aくん)

生きていく為に、必要不可欠なものは、歯だと僕は思います。なぜなら、おいしく食べるために、必要だからです。

ところで、前回ムベンガを研究をしたとき、歯がすごいと感じました。その時に、歯に興味を持ちました。だから、歯について、調べてみたいと思いました。

まず、馴染みのある、私たちの歯についてしらべました。生まれて6ヶ月で、前歯が生えて、2歳半で、こどもの歯は20本になります。20歳過ぎまでに、最高32本まではえます。人間のこどもの歯は、1かいだけ生え変わり他の歯は顎が大きくなるにつれて増えていきます。

歯には切歯(中切歯)切歯(側切歯)犬歯第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯(おやしらず)があります。それらの役割は、切歯は、食べ物をかみ切るために使います。犬歯は、肉などをかみちぎるために使います。小臼歯は、犬歯でかみちぎったものを小さくします。大臼歯は、食べ物を細かくすりつぶします。

こういう歯を持っているのは、人だけではなく、他の動物も持っています。食べ物によって歯の形が違います。

雑食動物の歯です。こちらは、イノシシの頭蓋骨です。こちらは、イノシシの下あごの骨です。

まず、こちらをご覧ください。イノシシの前歯は、人間の前歯とよく似た役目をしています。食べ物をとらえて、切って、口に入れる働きをします。

次に、きばです。人間の犬歯と比べると、とても大きいですね。犬歯は、身を守り、戦うための武器です。だから、するどくとがっています。

イノシシの奥歯は小臼歯と大臼歯の2種類が並んでいます。小臼歯は、食べた物を細かく切ったり、くだきます。大臼歯は、食べた物を上下から押しつぶすために平たい形をしています。どちらも、人間の奥歯と似た役目をしています。

草食動物の馬の歯です。歯は、ほとんど奥歯だけです。かたい草を奥歯ですりつぶします。

肉食動物のユキヒョウのの歯です。大きなきばで、獲物を捕まえて、鋭い歯で、肉を切り骨を砕きます。

トラの歯は、犬歯が大きいところが特徴です。正面からみると、迫力がありますね。

ジャッカルの歯は、大型肉食獣と比べて、小さいです。顎(あご)もシャープな作りです。

バビルサは頭蓋骨(ずがいこつ)や顎(あご)の形、歯の並びはイノシシに似ていますが。上下の犬歯の大きさはまったく違います。
両方とも「ニョキン」と伸びています。この歯は、物を食べるための歯ではありません。オスがメスにモテるためのアイテムであり、戦いの武器でもあります。

インドサイの歯は、人間の小臼歯のように、すりつぶすことに、特化しています。頭の先にある、とがったものは、牙です。これも、食べるための歯ではなく、戦いの武器です。

クロコダイルの歯は、すりつぶす役目の歯がまったくありません。すべて、キバ状で、切れ味のいい歯です。

ビーバーの歯は、全部で20本あります。そのうち、前4本をもんし(門歯)といいます。このオレンジ部分がもんし(門歯)です。歯といえば、白というイメージなので、違和感がありますね。木を切り倒すときに、鉄分がついて、オレンジ色になってしまったのです。

カミツキガメは、なんと歯がありません。口先がとがっていて、顎(あご)が、切れ味のよいのこぎりのようになっています。

ウサギの歯、ネズミの前歯、カバの犬歯にはある共通点があります。それは、なんだか分かりますか? 一生伸び続けることです。いつもほぼ一定の長さなのは、先の方から少しずつすり減っているからです。

またサメの歯は1本抜けると、その後ろからすぐに新しい歯が生えてきます。サメの歯は比較的抜けやすく、新しい歯が列をなして後ろに準備していて、永久に歯が生え続けるというユニークな性質を持ち合わせています。

僕は虫歯になったことが何回かありました.そのたびに、治せばいいと思っていました。でも、研究を通して歯は大切だなと感じました。前の僕と同じような考えを持っている人は考え直して欲しいです。

これから歯を大切にしたいです。
これで、発表を終わります。聞いてくださってありがとうございました。

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この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 生徒作品

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