『うさぎの魅力』(S・Sさん 新中1)

リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。

今回は、『うさぎの魅力』(S・Sさん 新中1)を掲載致します。
うさぎを弟のように大切にしているSさんは、うさぎの魅力を伝えるために、ウサギの生態について調べ、自宅で飼っているうさぎと照らし合わせながら研究しました。

その他の発表動画は、「2021年 生徒作品発表」をご覧ください。

作品について

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
うさぎの体の特徴や生活について調べて、紹介した作品です。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
皆さんに、うさぎに興味を持ってほしかったからです。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
図書館に行き、資料を探したことです。ちょうど友達も本を返す必要があって、いっしょに探しました。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
うさぎが野草を食べることや、時速65キロメートルで走ることを初めて知って、驚きました。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
私は動物看護士に興味があります。今回の発表で、うさぎについて知ることができたので、将来の仕事に、活かしたいと思いました。
来年、研究したいことはありますか?
動物看護士について調べたいです。
この作品を読んでくれた人に一言
うさぎについて少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。

生徒作品

『うさぎの魅力』(S・Sさん 新中1)

わたしは、うさぎを飼っています。名前は、ちゃちゃです。私にとって、ちゃちゃは、弟のような存在です。なぜなら、私は、昔から弟や妹が欲しいと思っていたからです。だから、ちゃちゃが家族になってくれて、とてもうれしいです。わたしは、この発表を通して、みなさんに、うさぎのみりょくを伝えたいと思います。

研究は、『いきものとなかよしはじめての飼育ウサギ』『育てて、しらべる日本の生きものずかんウサギ』『しぜんうさぎ』を参考にして進めました。

うさぎには、アナウサギの仲間とノウサギの仲間がいます。私たちがふだんペットとして飼っているうさぎは、もともとヨーロッパ南西部とアフリカ北西部のせまい地域に分布していたアナウサギを、人間が飼いならしたもので、「イエウサギ」といいます。人間がうさぎを飼い始めたのは、2000年前のローマ時代のことで、14世紀から16世紀にかけて、広く飼われるようになりました。

ではうさぎの体の特徴について紹介します。わたしがまず紹介したいのは、しっぽです。これが、ちゃちゃのしっぽです。

うさぎのしっぽは、基本的におなかのほうにたたまれています。だから、見つけにくいです。でも、うれしいときや、楽しいときに、しっぽがのびてきます。犬などと違って、ひらべったい形をしています。ちゃちゃのしっぽには、茶色い線が入っているのですが、なかなか見られません。だから、それが見られると、私はうれしくなります。

次は口です。鼻の下から縦に割れた口をしています。前歯は1年に10センチメートルぐらい伸びますが、木の枝など硬いものをかじったり、上下の歯をこすりあせたりすることで、歯が削られ、伸びすぎないようになっています。ちゃちゃも、かじり器やヘチマのおもちゃなどを噛んで、歯が伸びすぎないようにしています。チャチャは、口の端っこがオレンジ色になっているところが、チャームポイントです。

次は、後ろ足です。足は敵から逃げたりジャンプをする時に重要です。指は4本で大きな爪があります。強い筋肉で力強く跳ねたり走ったりできます足の裏には毛がたくさん生えていてクッションの役割をしています。チャチャの後ろ足は大きくて、撫でると筋肉でポコッと膨らんでいます。

うさぎの耳の大きさは、うさぎの種類によって違います。危険を感じて警戒する時は耳をピンと立てます。別々の方向の音を聞き取ることができます。耳には血管がたくさん張り巡らされているため、走ったあとや暑い夏には、耳で血が冷やされて体温を下げる役目も果たしています。

うさぎの鼻はいつもひくひくと動かしていて、色々な匂いをかぎわけることができます。そのため、危険な敵の匂いをのがさないのです。ちゃちゃの鼻も、いつも動いています。時々家族でちゃちゃの鼻の動きの真似をすると、鼻の動く速さが変わって、可愛いです。

目は、丸くて大きな目をしています。頭の脇の方に飛び出していてどの方向でも見ることができます。チャチャの目はダークブラウンで、丸くて、大きくて、キラキラしています。

次はうさぎの生活についてです。うさぎは夜行性です。なぜならうさぎは、敵と戦う武器も持たない弱い生き物なので、動くと目立ちやすい昼間は休んでいて、見つかりにくい夜に起きてきて、草をたくさん食べます。ちゃちゃは、私たちと暮らしていくうちに、昼に起きて夜に寝るようになりました。警戒心が強いため、飼い始めた頃は寝ているところを滅多に見られませんでしたが、最近になってよく見られるようになりました。匂いを嗅ぎ、安心できると思ったらバタッと横に倒れるところが、可愛いです。

うさぎの主食は、ほし草で副食に、ウサギ用フードを与えます。おやつとしてドライフルーツや野菜、果物、野草などを与えることもあります。ちゃちゃは、2種類の干し草のうち、イネ科のチモシーが好きです。野菜では、人参、キャベツが好きで、果物ではリンゴやバナナが大好物です。

うさぎは最高で時速65kmで走ることができます。でも疲れやすいので、あまり遠くまで走ることや、長い時間を走ることは苦手です。また自分より足の速い猟犬に追いかけられると、ウサギはジグザグに走ります。ちゃちゃも、急に角で曲がったりジャンプしながら走っています。疲れると、横になって寝ます。

ちゃちゃは、私にとって元気を与えてくれる存在です。悲しい気持ちの時、ちゃちゃが近づいてきて私の手の下に頭を入れてきます。その時ちゃちゃは、人の気持ちがわかるのかなと考えることがあります。ちゃちゃといると、いつも欲しかったプレゼントをもらえたような嬉しい気持ちになります。ちゃちゃのおかげで、家族やうさぎ好きの友達とたくさんうさぎについてしゃべるようになりました。ちゃちゃをなでたり、しゃべったするといつも落ち着いて、疲れている時もなんだか元気が出てきます。このように、うさぎは人を癒してくれるすてきな動物です。ぜひ、みなさんにもウサギについて興味を持っていただけたら、うれしいです。

これで発表を終わります。聴いてくださってありがとうございました。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 生徒作品

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