【生徒作品】『自分を知るために』(R・Nくん 新中1)

リテラ言語技術教室では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。

今回は、『自分を知るために』(R・Nくん 新中1)を掲載致します。
友達に自分の歩き方について指摘されたことから、「自分ってなんだろう?」と考え始めたRくん。星占いや適職診断をやってみたものの、よくわかりません。そこで、ご家族にアンケートをとり、公認心理師の方に質問をしてみることにしました。

その他の発表動画は、「2021年 生徒作品発表」をご覧ください。

作品について

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
どうやったら自分が分かるのだろう、と考えた研究です。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
友達に「歩き方が特殊」だと言われたことから、自分を知りたくなったからです。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
占いや、公認心理士の山崎さんからお話を聞いたことです。
作品づくりや発表で難しかったことは何ですか?
適職診断や性格診断が難しかったです。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
自分について考える事は難しいということです。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
正確にすらすらと発表することです。
来年、研究したいことはありますか?
まだ考え中です。
この作品を読んでくれた人に一言
みなさんも自分について考えてみてください。

生徒作品

『自分を知るために』(R・Nくん 新中1)

ぼくは、友達に歩き方が特殊だと言われました。ぼくは、本当にそうなのか、疑問に思いました。なぜなら、自分はわざと変な風に歩いているわけではなかったからです。ぼくは、自分はそんなに変なのか気になりました。そして、自分とは何かを研究したくなりました。

まず、はじめに星占いをしました。ぼくは山羊座なので、山羊座のページを開きました。すると、当たっていると感じるところと、当たっていないと感じるところがありました。たとえば、責任感が強いと書いてありましたが、それほど自信はありません。また、勤勉と書いてありましたが、それも自信がありません。しかし、変化に弱いというところや、目標に向かって努力するということは、合っているように感じました。

次に、13歳のハローワークというサイトで、適職診断をしました。適職診断では、30の質問に「はい」か「いいえ」で答えていきました。しかし、はい・いいえのどちらに自分が当てはまるのかを考えるのが難しかったです。たとえば、「文化祭などのイベントでは裏方をつとめるほうが好きだった」という質問では、そもそも文化祭をまだやったことがないし、裏方が好きかどうかと聞かれても、内容によるとしか言えません。

もっと科学的なテストが必要なのかと考え、心理学者が作った、性格診断テストをしてみました。

しかし、そもそも自分について深く考えたことがないので、聞かれていることに、自分がどのくらい当てはまるのかがわかりません。また、テストの結果が正しいのかどうか、自分でもわかりません。つまり、自分を知らないうちは、自己診断テストなどをしても、何もわからないことがわかりました。

そこで、家族に、自分について聞くアンケートをつくることにしました。これは、ビッグファイブと呼ばれる、心理学者が考える、性格の5つの要素を表しています。

まずは、外向性です。外向性の得点が高い人は、おしゃべりで、社交的です。逆に、得点の低い人は、一人で静かに過ごすのが好きです。2つ目に、誠実性です。この得点の高い人は、責任感があり、ルールを守ろうとします。逆に、得点の低い人は、約束を守らないことがありますが、リラックスして見えます。3つ目は、経験への開放性です。この得点の高い人は、新しいことをするのが好きです。逆に、得点の低い人は、いつもと同じ生活をするのが好きです。4つ目は、協調性です。この得点の高い人は、他の人に合わせようとします。逆に、得点の低い人は、相手に合わせて自分を変えません。5つ目は、神経症傾向です。この得点の高い人は、ストレスや不安を感じやすいと言われています。逆に、低い人は、気分が安定しています。

ぼくは、この5つの要素をもとに、自分について聞くアンケートをつくりました。これが結果です。

外向性は100%で、神経症傾向は0%でした。しかし、家族によって、回答が異なったことから、人それぞれ、ぼくについて思っていることが違うことがわかりました。つまり、身近な人でも、ぼくをどう見ているのかが違うのです。これは、回答した人の考え方の違いや、ぼくとの関係の違いがあるためだと考えられます。そして、どのぼくが正しいということも言えないのです。

ぼくは、公認心理師の山崎さんに、「どうしたら自分を知ることができるのですか」と聞いてみました。山崎さんは、「人から見た自分を考えるのは、成長の証である」ことを教えてくれました。小さい子どもは、自分とは何かということをあまり考えず、人から見た自分をあまり想像できないそうです。しかし、12歳くらいになると、自分自身を外から見つめるという技を心が身につけます。その結果、やたらと人の目が気になってしまうこともあるそうです。ぼくがやった性格検査も、「自分を外から見つめる技」が身についていないと、難しいのです。

また、山崎さんは、いろいろな自分がいて、変化していくけれど、その中心には、自分をまとめていく自分がいると教えてくれました。周りの環境に合わせて、自分を自分らしくまとめていく自分がいるのです。しかし、自分を知ることは、おとなになっていく上で向き合っていく大きなテーマなので、答えがなかなか見つからないこともあるそうです。一度見つかったと感じても、またすぐにわからなくなってしまうことや、大人でも、自分とは何かと悩むことがあると教えてくれました。

ぼくは、大人でも自分を探すということを知り、それだけ、自分とは何かを知ることは難しいと学びました。ぼくは、この研究で、自分を見つけられるように努力しましたが、なかなか見つかりませんでした。しかし、研究が終わっても、自分と向き合いたいと思います。

これで、発表を終わります。聞いてくださって、ありがとうございました。

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  • 13歳のハローワーク公式サイト編集部. 13歳のハローワーク公式サイト. Retrieved from https://www.13hw.com/home/index.html
  • 藤島 寛・山田 尚子・辻 平治郎 (2005). 5 因子性格検査短縮版 (FFPQ-50)の作成 パーソナリティ研究,13(2), 231-241.
  • Tom Jacksonk(2018). Psychology which represents one title in the series called : Ponderables : 100 Discoveries that Changed History. Worth Press Ltd, Shelter Harbor Press Ltd.(トム・ジャクソン 清水寛之(監訳・訳) 井上智義(監訳・訳). 図鑑心理学~歴史を変えた100の話~ ニュートンプレス)
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カテゴリー: 生徒作品

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