【生徒作品】『羽田空港の秘密』(新中2 T・Aくん)


リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。

今回は、2019年3月に行われた「リテラ 生徒作品発表会」より、新中2 T・Aくん『羽田空港の秘密』を掲載致します。

旅行が大好きなTくん。海外との玄関口である羽田空港について調べ、これからの空港の可能性について考えました。

その他の発表動画は、「2019年3月 生徒作品発表会 発表動画一覧」をご覧ください。

作品について

講師からのコメント

今回の研究では、羽田空港に行き、実際の様子を見てくることができました。日本を訪れる観光客が増える昨今、空港の果たす役割は、ますます大きくなりそうですね。旅行で空港に行ったら、また探検してみてください。

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
羽田空港の楽しみ方と、地方の町の発展に空港が果たす役割について紹介しています。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
空港に興味があったからです。旅行でよく空港を使っていたけれど、よく見ていませんでした。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
本で羽田空港について知ったときです。思ったよりも、最近発展しているのだとおどろきました。
作品づくりで難しかったことは何ですか?
本で調べたことを文章にしてまとめることです。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
丁寧に作品を作ることです。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
文章のミスなく作品を作ることです。内容をもっとよく理解したいです。
この作品を読んでくれた人に一言
ぜひ空港に興味を持ってください!

生徒作品

新中2 T・Aくん『羽田空港の秘密』

ぼくは、家族で、よく旅行に行きます。その時には、羽田空港をよく利用します。羽田空港には、たくさんのレストランや、お店があります。しかし、なぜ、そうした施設が空港にあるのでしょうか。今回の研究では、羽田空港について調べてみました。

研究は、空港に関する本を読んで進めました。また、実際に、羽田空港に行ってみました。

羽田空港は、東京の大田区にある、日本で一番大きな空港です。海外へのネットワークの中心であり、たくさんの旅行者が使う飛行場です。また、JALやANAなどの航空会社の中心的な空港です。2016年に羽田空港を利用した人数は、国内線6,609万人、国際線1,576万人、合わせて8,185万人で、世界で5番目に利用者の多い空港です。また、世界的な権威を持つ、英国の航空サービス調査機関、スカイトラック社の名誉あるファイブスター・エアポートの称号も、5年連続で獲得しています。羽田空港には、旅行者以外の人も、訪れます。羽田空港は、楽しさやサービス面でも、高く評価されています。ショッピングに、食事にと、飛行機に乗るわけでもないのに、空港を訪れる人も、少なくありません。いろいろな施設が整っていて、家族でも、どんな時でも楽しめるところも、また、羽田空港の大きな魅力です。

これから、ぼくのおすすめのスポットを、ふたつ、紹介します。ひとつ目のおすすめスポットは、機長体験ができる、フライトシミュレーターです。パイロットの訓練で使うフライトシミュレーションとは、規模も性質も違いますが、実際のコクピットをまねた頭の上のディスプレイなどは、かなりこった作りですし、離陸上昇していく感覚も、本物に引けを取りません。先月、ぼくも、このフライトシミュレーターに乗ってみました。初めてだったので、どうすればよいか戸惑っているうちに、海についらくしました。しかし、とても臨場感がありました。

ふたつ目のおすすめスポットは、無料の見学会で入れる整備工場です。巨大な建物の内部に入ってみるとわかるのは、整備士たちが効率的に作業を行えるように、要所に工夫がこらされていることです。部品を一つ一つ取り外して点検作業を行う必要性から、機体のどの場所にも手が届くように、ドッグスタンドと呼ばれる作業用の足場が組まれています。天井には、交換する部品を運搬するためのクレーンなどもあります。羽田空港の新整備場駅には、ANAの整備工場と、スカイ・ミュージアムと呼ばれるJALの整備工場があり、予約をすれば、見学できます。ぼくは、小学生の頃に、JALの工場見学に行きました。一つひとつの部品にも、たくさんの人が関わっていることに驚きました。

空港は、大きな可能性をひめています。2018年、日本に来た外国人の数は、3,119万2千人となり、過去最多を記録しました。また、ラグビーワールドカップ、即位の礼(そくいのれい)、G20(ジートゥエンティ)、東京2020オリンピック・パラリンピックなど、日本は、海外からますます注目を浴びています。

外国人観光客が増えたことで、羽田空港だけではなく、地方の空港も活性化しています。全国の地方空港で、格安航空会社による、定期の国際線開発が相次いでます。2018年では、65路線と、2年前から倍増しました。地元や周辺の自治体などは、観光産業の活性化に期待を寄せています。

一方で、東京など大都市に比べ、遅れ気味な受け入れ態勢の強化も、急務となっています。人口減少に悩む地域にとっては、格安航空会社が運んでくる観光客や、出張してくる人は、貴重な存在となります。訪れる人が増えれば、観光スポットとして注目されたり、新たな土産物や、名物料理が生まれたりするかもしれません。また、地元に住む人たちが、休日に楽しめる行楽地にもなるでしょう。子供達にとっても、飛行機はもちろん、その周りを走っている珍しい車、空港アクセスのモノレールなど、普段乗る機会のない乗り物を見る機会となります。

僕自身、これまで、空港は、旅行の通過点にすぎず、あまりよく見ていなかったけれど、これからは、各地の空港の良さを、もっと感じていきたいと思います。みなさんも、ぜひ、空港に遊びに行ってください。

これで発表を終わります。聞いてくださって、ありがとうございました。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 生徒作品

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