【生徒作品】『音と録音』(新中3 D・Mくん)


リテラ言語技術教室では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。

今回は、2019年3月に行われた「リテラ言語技術教室 生徒作品発表会」より、新中3 D・Mくん『音と録音』を掲載致します。

「日本を変えた千の技術博」でエジソンが作った蓄音機を見たDくん。音とは何か、どうやって録音するのかなど、「音」について調べていきました。

その他の発表動画は、「2019年3月 生徒作品発表会 発表動画一覧」をご覧ください。

作品について

講師からのコメント

普段、耳で感じ取っている音が、空気の振動であることや、目に見えないくらい小さな溝をほることで、音の記録や再生ができるのは、不思議な感じがしますね。科学博物館へ足を運んだり、音について調べたり、スライドにはふくまれませんでしたが、レコード作りの実験をしたりしながら、目に見えない不思議さについて、学ぶことができました。

本人の振り返り

これはどのような作品ですか?
音の仕組みや音が聞こえる仕組み、録音の仕組みを研究した作品です。
どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
「日本を変えた千の技術博」に行って、エジソンが作った蓄音機を見て、音に興味を持ったからです。
作品づくりで楽しかったことは何ですか?
本やインターネットなどを参考にして調べ学習をしたところ、知らなかったことがたくさんあって驚きました。
作品づくりで難しかったことは何ですか?
作るはずだった紙コップの手作りレコードが、上手くいきませんでした。
作品作りを通して学んだことは何ですか?
針でレコード盤を傷つけたり、振動を電気信号に変えて磁性体に記録したり、レーザー光線で焼き付けたりなど、録音のしかたにはいろいろな種類があることを新しく知りました。
次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
作るはずだった手作りレコードが完成しなかったので、次はあきらめずに最後までやりとげたいです。発表するときに、感情がこもっておらず聞き手にとっては聞き取りづらい言い方になってしまったので、次は言葉だけではなく、体で表現したいです。
来年、研究したいことはありますか?
今回は耳について研究したので、次は目や鼻など、五感について研究したいです。
この作品を読んでくれた人に一言
発表を聞いてくださり、ありがとうござました。

生徒作品

新中3 D・Mくん『音と録音』

僕は、冬休みに、上野の国立科学博物館に行きました。そこには、エジソンが明治天皇に贈ったと言われている、蓄音機がありました。蓄音機とは、録音した音を再生する機械です。そこで、僕は、音とは何なのか? 蓄音機がどうして音を録音できるのか? など、音について疑問に思い、研究することにしました。

僕は、国立科学博物館の「日本を変えた千の技術博」へ行ったり、NHK for school「10min.Box」や、学研キッズネットなどを参考にしたりして、調べ学習をしました。

音とは、主に空気の振動です。物をたたいたり、はじいたり、吹いたり、こすることによって、音を出すことができます。例えば、太鼓をたたくと、太鼓の革が振動して、それが空気に伝わり、その振動が、耳に伝わってきます。

音は、空気の震えが、耳から脳に伝わって、感じられるものです。耳は、外の方から外耳、中耳、内耳の3つの部分に分かれています。耳のあなの入り口から鼓膜までを外耳、鼓膜の奥を、中耳と呼んでいます。そして、中耳のさらに奥には、中に液体の入った、渦を巻いた管があります。これが、内耳と呼ばれる部分です。鼓膜の震えは、中耳から内耳に伝わって、さらに内耳の中の液体を震わせます。この液体の震えが、内耳の「感覚細胞」に伝わり、そこから脳に信号が送られ、音が聞こえてきます。

さて、音をはじめて録音した人は、エジソンです。エジソンが発明した録音機のことを、蓄音機と言います。国立科学博物館で、エジソンが明治天皇に贈ったと言われている蓄音機を見てみると、両手で抱えるくらいの大きさでした。初めは、僕は、白熱電球の発明に比べると、蓄音機はあまり役にたたないと思っていました。なぜなら、聞いたものは、ノートにメモできるからです。でも、考えてみると、話している人の言っていることすべてをメモすることは難しいし、メモをとるとき、自然と整理してしまいます。しかし、蓄音機なら、話したそのままの情報が聞けるし、目が見えない人にはとても便利だと思うと、大事だと思いました。また、音楽の素晴らしさや、鳥の声や風の音など、いろいろな音の感じは、文字では表せません。

では、なぜ蓄音機は、音を録音できるのでしょうか? 蓄音機の原理ですが、まず、音の振動を針に伝え、振動する針で、スズ箔(はく)やロウをぬった、筒などの媒体(ばいたい)に傷をつけて録音します。再生する時には、その傷にそって針を動かすと、傷つけたときの振動が再現されて、音が出ます。これは、レコードの原点でもあります。レコード盤には、その振動を記録した、音溝と呼ばれる溝(みぞ)が、掘られています。この溝(みぞ)にレコード針が触れると、溝(みぞ)の形状に合わせて、針が小さく動きます。これは、電子顕微鏡でみた音溝の写真です。カセットテープの場合、テープの表面には、磁性体という、磁石のような働きをする粉が塗られています。録音の仕方は、まず、マイクから入ってきた音の振動を、電気の信号に変えます。その信号が、録音ヘッドという、テープにふれている電磁石に伝わります。そして、音の変化に対応するように、磁石のN極とS極の信号に変えます。それが、テープに記録されていきます。CDの場合も、まず、音を電気信号に変えます。電気信号にしたがって、ディスクの表面に、1ミリの1000分の1ほどのくぼみを、レーザー光線で焼き付けていきます。これは、電子顕微鏡でみた、ディスクにつけられたくぼみの様子です。この小さなくぼみは、ディスクの中心から外側に向かって、うずを巻くように焼き付けられています。音を出す時には、回っているディスクに、下からレーザー光線が当てられています。レーザー光線は、キラキラしているディスクの表面と、くぼみのところでは、反射が変わります。この反射の様子が、電気信号に変わり、音となって出てきます。

僕は、この研究を通して、音とは振動であることや、録音の仕組みを知って、面白いと思いました。また、カセットテープやCDは、どちらも録音したもの、つまり、振動を電気信号に変えることがきることに、驚きました。

これで、発表を終わります。聞いてくださり、ありがとうございました。

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カテゴリー: 生徒作品

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