【生徒作品】文字のはじまり(小2 K ・M さん)

「なぜ?どうして?」と疑問に思うこと・知りたいことの中から、「漢字は、いつできたのか?」という疑問についてテーマを設定したMさん(小2)、2016年3月の発表会で、「文字のはじまり」について発表しました。
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「文字のはじまり」
M・Kさん(小2)

これから、「文字のはじまり」について、しょう介します。

私は、漢字やひらがながどうやってできたのかを知りたいと思って、このけんきゅうをはじめました。

みなさんは、言葉をどういうときにつかいますか。言葉は、人と人とが会話したり、頭の中で考えたりするときに使うものです。たとえば、あいさつをするときに使ったり、明日のよていを考えたりするときに使います。

次に、文字について考えていきましょう。もしも文字がなかったら、メモができなくなったり、手紙をおくれなくなったりします。つまり、文字があると、大事なことを覚えておくことができたり、遠くにいる人と言葉のやりとりができます。

世界で一番古いくさび形文字

では、世界で一番古い「くさび形文字」についてしょうかいします。

くさび形文字は、今から約五五〇〇年前にメソポタミアのシュメール人が使いました。メソポタミアは、現在のイラクの一部です。

くさび形文字は、絵文字からできました。

『たくさんのふしぎ傑作選・本の歴史5000年』(福音館)より

『たくさんのふしぎ傑作選・本の歴史5000年』(福音館)より

これは、牛をあらわす絵文字です。紀元前三二〇〇年では、牛の顔の絵文字です。三角形の顔に二本の角がはえた絵です。紀元前二八〇〇年には、この絵文字がかたむき、紀元前二四〇〇年には、三角形とぼうせんでできた形になってきました。紀元前七〇〇年には、くさび形文字になりました。

くさび形文字は、しょうひんのとりひきをするときに、数をごまかされないようにするためのきごうでした。アシのくきを三角形に切って作ったペン先を、やわらかなねんどにおしつけた「あと」それが、ぎざぎざしたくさび形文字になります。

メソポタミアの人たちは、このやわらかなねんどのいたに文字をかき、あとはしぜんにかわくのをまつだけで、ねんどばんを作ることができました。

漢字のはじまり

漢字は、今から約五〇〇〇年前に中国で、生まれました。

カメのこうらや動物のほねに、ものをあらわす形をきざんで、せんそうの勝ち負けや農作物のできぐあいをうらなっていました。これを「こうこつ文字」といいます。

今から、二〇〇〇年くらい前に、今のような漢字になりました。

日本では、文字が発明されることがなく、今から約一八〇〇年前に中国から漢字が伝わってきました。

「辞書引き絵本 もののはじまり」(ひかりのくに)より

「辞書引き絵本 もののはじまり」(ひかりのくに)より

かたかなのはじまり

かたかなは、今から一三〇〇年くらい前に日本でつくられました。漢字の一部をとって簡単にしたものです。中国の文章を日本語でよむためのしるしとしてつかわれました。

ひらがなのはじまり
「辞書引き絵本 もののはじまり」(ひかりのくに)より

「辞書引き絵本 もののはじまり」(ひかりのくに)より

ひらがなも、今から一三〇〇年くらい前に日本でつくられました。漢字をくずしてかたい形がもとになっています。おもに手紙や和歌をかくときにつかわれました。

まとめ

私は、イラクは、たくさんあらそいがおきる国だと思っていました。それに中国は、たいきおせんがあって、どちらの国もあまり良い印象をもっていませんでした。けれど、世界で一番古いくさび形文字を発明してくれたり、漢字を発明してくれて、とてもすごい国だと思いました。

文字についてしらべてみて、くさび形文字と、こうこつ文字は、どちらもはじめは絵文字からできたことをしりました。

これで文字のはじまりの発ぴょうをおわります。ありがとうございました。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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