ブックレビュー
講師や生徒のおすすめ本の紹介です。読書感想文にもおすすめです。
ブックレビュー一覧
[お] 荻原浩 対象の目安:高校生・一般 ジャンル:物語(現実的)
グラフィックデザイナーとして独立し、東京で暮らしていた恵介は、父が倒れたと知らされ、静岡の実家に戻ります。妻子を東京に残して心ならずも手伝いはじめた実家の苺づくりに、次第にのめり込んでいく恵介。デザイナーの仕事や家族、両親や姉たちの間で揺れ動きながら、自分の生き方を見つけ出していきます。
[う] 臼井二美男 対象の目安:小学校5~6年 ジャンル:ノンフィクション(社会)
臼井二美男さんは、生まれつき手足のない人や、病気や事故で手足をなくした人に、義手や義足を作る「義肢装具士」です。手足がなくても、生き生きと自分らしく暮らすことができるよう、義手・義足が必要な人の人生と向き合い、努力を続けています。この本では、義肢装具士の仕事や、臼井二美男さんの半生、パラリンピックで活躍する選手との深い関わりについて、紹介されています。
[ね] ヴォーンダ・ミショー・ネルソン 対象の目安:高校生・一般 ジャンル:伝記・人物
1930年代の終わり、ルイス・ミショーは、アフリカ系アメリカ人の多く暮らす街「ハーレム」で、「黒人のために黒人が書いた」本を売るための書店を開きます。人種差別意識の色濃く残る時代、黒人が自分たちのことを知ってこそ初めて自立できるという思いがあったからでした。彼の人生、そして時代のうねりが、つなぎ合わされた様々な資料や人々のインタビューから浮かび上がります。
[ぬ] 額賀澪 対象の目安:高校生・一般 ジャンル:物語(現実的)
膝に怪我(剥離骨折)を負ってから、陸上で長距離走を続けるかどうか、煮え切らない日々を送っていた眞家早馬。彼は、料理研究部の井坂都から、料理を習い始めます。次第に料理に熱中していく早馬でしたが、同じく長距離選手の弟・春馬は、そんな兄を受け入れることができません。陸上から遠ざかろうとする早馬を中心に、さまざまな人物の思いが交錯していきます。
[ば] 馬場錬成 対象の目安:小学校5~6年 ジャンル:伝記・人物
大村智さんは、微生物が作り出す化学物質の研究をして、寄生虫が引き起こす恐しい病気を防ぐ薬を開発しました。この薬は、一年間に二億人以上に配られ、人々の命を守っています。大村さんは、その功績が認められ、アメリカの製薬会社・メルク社のウィリアム・キャンベル博士とともにノーベル賞を受賞しました。世界に認められる研究を支えたものは、一体何だったのでしょうか。