2013年夏休み読書感想文 本の紹介と考えるポイント(小学校 5~6年)

book_blue今年も読書感想文の季節がやってきました。「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書やその他推薦図書の中から、内容と考えるポイントをご紹介します。選書の参考にしていただければ幸いです。

今回は、「小学校 5~6年」です。「中学校・高校編」も、お楽しみに。

小学校 高学年

『オムレツ屋へようこそ!』


内容紹介

六年生の尚子は、伯父さんの家族が営む「オムレツ屋」で暮らすことになります。フリーライターのお母さんに振り回されてきた尚子にとって、そこは理想の家庭でした。いとこの和也、敏也とも仲良くなった尚子は、思い切ってお母さんに自分の素直な気持ちを話します。

考えてみよう

あなたは、お父さんやお母さんと将来のことを話したことはありますか? 家族ひとり一人が生き生きと暮らすためにはどうすればよいのでしょう。お父さん、お母さんと話し合ってみましょう。

『有松の庄九郎』


内容紹介

小さい頃から藍染の浴衣を大切に着続けているカオリは、ある時、おばあちゃんから『有松染め』の誕生までの話を聞きます。それは、江戸時代、尾張の国の貧しい百姓家の若者たちが、生き残りをかけ、藍の絞り染めの技術を獲得する試練の物語でした。有松絞りの由来や、当時の苦しい農民の生活とともに、人々の温かさ、感謝の気持が描かれた人情味あふれる作品です。

考えてみよう

貧しい中でも、希望を持ち続け、仲間をまとめあげた庄九郎。あなたは、庄九郎のようにリーダーシップを発揮したことはありますか? また、辛い時、苦しい時、家族や仲間たちと助け合った経験はありますか? 夢や希望、絆について考えてみましょう。

『はるかなるアフガニスタン』


内容紹介

フリークライミングが好きすぎて、勉強がおそろかになってしまった小学六年生のアビーは、先生から落第を告げられます。みんなと一緒に中学生になるための条件は、全てのテストの成績でB以上をとること。そして、アフガニスタンに住む子どもと、文通をすることでした。異なる文化を知ることを通して、アビーは自分の暮らしを新たなまなざして見つめ返します。

考えてみよう

  • あなたもアビーのように自分の生活を振り返ったとき、困難なことや、嫌いなこと・ものはありますか。そうした物事は、サイードの目から見た時どのように写ると考えますか。
  • あなたもアビーやサイードに手紙を書いてみましょう。日本やあなたの生活を紹介してください。あなたなら、どんなことを伝えたいですか? また、アビーやサイードにどんなことを教えてもらいたいですか。

『永遠に捨てない服が着たい:太陽の写真家と子どもたちのエコ革命』


内容紹介

私たちは、地球の環境を守るために何ができるでしょうか。
ピンホールカメラを使って「太陽の写真」を撮影する写真家・岡部さんが、京都の小学校で行われた環境学習の講師になります。子どもたちのまっすぐな願いと様々な人の思いに触れ、岡部さんの「体操服! いってらっしゃい、おかえりなさい」プロジェクトが動き出します。

考えてみよう

現在地球が抱えている環境問題について調べましょう。また、それが自分の生活や住んでいる町・環境とどのような関係があるのかを考え、文章にしてみましょう。

リテラは、読書や作文を含めた、ことばと考える力を育てる新しい学習教室です。詳しくは、次のページをご覧ください。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 読書感想文

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