【ブックレビュー】『おおきなかぼちゃ』(エリカ・シルバーマン)

おおきなかぼちゃ (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)

内容紹介

まじょがハロウィンのおまつりのために、かぼちゃのパイをつくろうと考えました。ところが、いくらひっぱっても、大きくそだったかぼちゃは、びくともしません。ゆうれいに、ドラキュラに、ミイラ男。さまざまなおばけたちが、ちょうせんしますが、やっぱりだめです。すると、そこへやってきたコウモリが、よいアイデアを出します。

ブックトークのヒント

読む前に問いかけてほしいこと

  • ハロウィンに登場するおばけには、どんなおばけがいるでしょうか? 思い出してみましょう。
  • この絵本には、人の体よりも大きなかぼちゃが登場します。こんなに大きなかぼちゃは、本当にあると思いますか? 考えてみた後、次のページを見てみましょう。日本一大きなかぼちゃが紹介されています。
    日本どてかぼちゃ大会公式ホームページ

読んだ後に問いかけてほしいこと

  • もしも、あなたなら、どんなやさいや、くだものをそだてたいですか。また、どんなりょうりを作りたいですか。
  • じぶんひとりではできないことも、おおきなかぼちゃのように、みんな協力すれば、できるようになるかもしれません。あなたも、みんなで協力して、できたことはありますか。

関連ワークショップ

リテラでは、毎年、手のひらサイズのカボチャランタン作りのワークショップを開催しています。

この本について

ロシアの民話『おおきなかぶ』を連想させる、くりかえしが特徴のこの本は、声に出して読みたい一冊です。大きなかぼちゃをひきぬくために、さまざまな怪物たちが、入れ代わり立ち代わり挑戦し、「次はどんな怪物が出てくるんだろう?」と読者の期待をふくらませます。

おそろしげな怪物たちが、滑稽なほど必死にかぼちゃをひっぱる様子は、読んでいる子どもたちをクスクスと笑わせることでしょう。

自分一人ではできないことも、大きなかぼちゃのように、協力すればできるかもしれません。

子どもたちも、自分なりの「大きな◯◯」を考えてお話作りに挑戦してみると、おもしろいですね。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

カテゴリー: ブックレビュー

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