2014年度 読書感想文特集(高校生)

bpencil_c今年も、読書感想文の季節がやってきました。リテラ言語技術教室では、本を楽しみ、より深い読書を知るきっかけとして、読書感想文を活用しています。
第60回 青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から、読書感想文を書く際のヒントをご紹介します。
最終回は、高校生向けです。


本の紹介

『アヴェ・マリアのヴァイオリン』

本の紹介

ヴァイオリンの才能に限界を感じ、将来の進路について悩む14歳の少女・あすかは、ある時、「アヴェ・マリアのヴァイオリン」と呼ばれるオールドヴァイオリンと出会います。それは、第二次世界大戦中、ドイツのアウシュヴィッツ収容所に収監され、過酷な運命を生きた少女・ハンナが弾いていたものでした。あすかは、ハンナを知るドイツ人の指揮者カルザス氏から、ハンナとそのまわりの人々のたどる人生について話をききます。

考えるヒント

  • この小説の中で描かれたドイツのアウシュビッツ刑務所の様子と、日本・徳島の板東俘虜収容所の様子を比べたとき、あなたはどのようなことを考えますか。できるだけたくさん「~は、なぜか?」というように疑問を挙げてみましょう。そして、さらにその疑問について考えを深めたり、図書館やインターネットを利用して調べてみましょう。
  • 作中(単行本 P.234、2行目)でカルザス氏は次のように述べています。『この世にはまだまだ存在する民族紛争や世界中を震撼させるテロ事件が新たな地獄を作っている。こういう人たちに銃の代わりに楽器をもたせ、やがて文化の共有ができた時、初めてこの人達の子どもも“梵天の民”となり、世界は真の平和を迎えるだろう』。このような音楽や文化の持つ力について、あなたは、感じたことや見聞きしたことはありますか。音楽や文化と、平和とがどのように関係があるのか、考えてみましょう。

『路上のストライカー』

本の紹介

ジンバブエのグツで暮らすデオは、自閉症の兄イノセントと共に、故郷の村での虐殺を生きのび、見知らぬ父のいる南アフリカを目指します。ワニが棲息する川をこえ、野生動物の保護区を走りぬけ、さまざまな困難の果てに待っていたのは、外国人である自分に向けられる憎しみとおそれでした。故郷、家族、すべてを失ったデオは、サッカーで人生を切り拓くべく、仲間とともにストリートサッカーのワールドカップでの活躍を誓います。

考えるヒント

  • この物語は、生きていくだけでも大変なジンバブエや南アフリカの厳しい現実や、人種差別の問題がテーマとして描かれています。そのような環境で、ボール一つあればプレイが出来るサッカーは、主人公デオの人生に希望となります。平和の祭典として行われるワールドカップやオリンピックにはどのような願いが込めれているのでしょうか。あなたがこれまで考えていたこと、感じていたこと、本を読んで新しく気づいたことなど、素直な気持ちで書いてみましょう。
  • 関連サイト

『生命とは何だろう?』

本の紹介

私たちはどこから来て、どこへゆくのか。私たちが、今、ここに、存在する大きな不思議について、著者の長沼さんは、「生命とは何か」という視点でひも解いていきます。「生命はいつ頃、どのように誕生したのか」「生命とそうでないものの違いはなにか」「地球に現れた生物は、どのように進化し、多様化してきたのか」「人間は、どのように生まれ、これからどのように進化/絶滅していくのか」。こうした問いについて、現在わかっている過去の地球環境の状態を元に、筆者の考えをまじえながら知ることができます。

考えるヒント

  • まず、本を読む前にあなたの知っていることを整理しておきましょう。あなたなら「生命」をどのように定義しますか? また、生命はどのように進化してきたのでしょうか。今まで学校で学んだことやその他の見聞きしたことを、図やイラストを交えながら紙に簡単にまとめてみてください。すると、この本を読んで、あなたが新しく知ったことがはっきりわかるようになります。
  • この本を読み、あなたが新たに知ったことの中で、特に興味を持った内容はどんなものでしたか? また、なぜその内容を興味深いと思ったのでしょう。さらに、知りたいと思ったところはありましたか? もしあれば、その内容について、別の本を読んで調べてみましょう。どの本を読めばいいかわからない場合は、図書館へいって、レファレンスコーナーで相談をしましょう。
タグ:
カテゴリー: 読書感想文

リテラ言語技術教室について

menu_litera