内容紹介
「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか! ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。
ブックプロジェクトのテーマ
中学3年生Y・T君のブックプロジェクトのテーマは、「いじめ」です。
作品の一部の紹介
孤独というものはなくなることはないと思います。どうすることもできないことなのです。しかし、変えることもできるかもしれません。例えば、コミュニケーションを増やして、教室内を活性化させていくといったことをしていけば、自然といじめはなくなるはずです。今僕にできることはあまりありませんが、せめて、普段から明るく誰にでも挨拶をしていきたいと思います。そして、一人ではないという気持ちを、伝えていきたいです。
講師コメント
前回の研究ではいじめの起こる構造について調べました。今回は、そうした逃れられない現実に、ひとりの人間としてどう向き合うかについて考えます。
カテゴリー: ブックレビュー