【ブックレビュー】『14ひきのかぼちゃ』(いわむら かずお)

14ひきのかぼちゃ (14ひきのシリーズ)

内容紹介

「これはかぼちゃのたね、いのちのつぶだよ」
14ひきのねずみの家族は、おじいちゃんが大切にしていたかぼちゃのたねを、まくことにしました。家族みんなで力を合わせてつくった畑で、たぼちゃのたねは芽を出しぐんぐん育っていきます。

関連ワークショップ

リテラでは、毎年、手のひらサイズのカボチャランタン作りのワークショップを開催しています。

ブックトークのヒント

読む前に問いかけてほしいこと

  • かぼちゃの花は何色でしょうか。葉っぱはどんな形をしているでしょう。見たことのない人は想像してしてみましょう。
  • 野菜を育てたことはありますか?育てていて大変だったことはありますか?育てた野菜の味はどうだったか思い出してみましょう。

読んだ後に問いかけてほしいこと

  • パーティーには、たくさんのかぼちゃ料理がならんでいました。食べてみたいものはありましたか? 実際に作ってみましょう。

この本について

キーワード:ハロウィン  家族 農業 

秋の実りの代表といえば、かぼちゃ。ハロウィンが近づくと、野菜売り場だけでなく、花屋さんや、雑貨屋さんでもかぼちゃを見かけます。ところが、かぼちゃの花や、葉っぱの形、畑になっている様子を見る機会はなかなかありません。

この絵本は、小さなかぼちゃの種が芽を出し、花が咲き、大きな実をつける様子が丁寧に描かれています。しかし、かぼちゃを育てる道のりは、けして楽なものではありません。クワを持ち畑を耕し、夏の嵐の中、ずぶぬれになりながらかぼちゃの実を守ったねずみたちが、大きく育ったかぼちゃを愛おしそうに見つめる表情から、慈しむ心の温かさが伝わってきます。

実りへの感謝の気持ちと、家族で分かち合う喜びが描かれた、秋にピッタリの絵本です。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

カテゴリー: ブックレビュー

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