リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。
今回は、2019年3月に行われた「リテラ 生徒作品発表会」より、新小5 Y・Kくん『僕の夢のフライト』を掲載致します。
日本航空の機材、B777-200が大好きなYくん。発表では、機内で流れる「機内安全ビデオ」を再現し、安全上の注意とその理由を教えてくれました。
作品について
講師からのコメント
本人の振り返り
- これはどのような作品ですか?
- 日本航空B777-200国内線機材で、中部国際空港から福岡空港までのフライトを作品にしました。
- どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
- 国内線では、日本航空のB777-200は中部国際空港からは運航していないからです。
- 作品づくりで楽しかったことは何ですか?
- 機内安全ビデオの部分を作るのが、楽しかったです。なぜなら、動画を見ながらスライドを作ったり、なぜルールを守らなければならないのか考えたりするのが面白かったからです。
- 作品づくりで難しかったことは何ですか?
- 文章をパソコンのキーボードで入力するのが、難しかったです。
- 作品作りを通して学んだことは何ですか?
- 機内安全ビデオを守らなければいけない理由を学びました。
- 次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
- 飛行機に乗ったら、機内安全ビデオを見て、気をつけたいです。
- 来年、研究したいことはありますか?
- 東武鉄道日光線踏切について研究したいです。
- この作品を読んでくれた人に一言
- 読んでくださって、ありがとうございました。皆様も空の旅を、お楽しみください。
生徒作品
新小5 Y・Kくん『僕の夢のフライト』
ご搭乗の皆様、こんにちは。本日は日本航空(3678)便、中部国際空港発福岡空港行きをご利用頂きありがとうございます。機長のYです。いつもは、小牧空港からの出発ですが、本日は特別に中部国際空港から出発します。皆さまにご搭乗いただいた機体は、ボーイング777-200の国内線機材です。こちらは、中部国際空港から、国内線の運航はないのですが、今回は、特別です。
中部国際空港を、ご紹介いたします。場所は、愛知県常滑市にあります。中部を表す「セントラル(CENTRAL)」と空港を表す「エアー(AIR)」で、セレントレアと呼ばれています。中部国際空港は、2005年に開港しました。関西国際空港の次につくられた国内第2の海上国際空港です。長さ3,500mの滑走路は、24時間運航しています。そして、行き先の福岡空港は、福岡県福岡市博多区にあります。国際線国内線を合わせた利用客が、日本で第3位です。しかし、滑走路は、1本しかないので、離発着が大変です。
皆さまの安全のために。
For your own safty.
これから安全のために、ビデオをご覧いただきます。緊急時にどうすればいいのかわからなくなるので、必ずご覧ください。
シートベルトは、腰の低い位置で、しっかりと締めてください。外す際は、レバーをあげます。お腹のところでシートベルトをしめると、飛行機が急ブレーキをかけたとき、シートベルトがお腹を押してしまい、危険だからです。飛行機は、いつゆれるか、わかりません。突然のゆれにそなえて、シートベルトは、常に着用ください。お休みの際も、お願いします。寝ているときも、ゆれる恐れがあるからです。
この便は、全席禁煙です。たばこは、火災の原因になります。そして、他のお客様の迷惑にもなります。携帯電話など、電波を発する電子機器は、使用できません。また、機内で携帯電話を使用すると、まわりのお客様の迷惑になってしまうので、使用しないでください。
手荷物は、近くの収納場所に、確実に入れてください。もしも、荷物がきちんとしまえていないと、揺れた時、収納ケースのフタが開いて、頭の上に荷物が落ちてきて、危険だからです。荷物は、非常口や通路には、おかないでください。なぜなら、荷物があると通れなかったり、ぶつかって、けがをするかもしれないからです。無理につめこんだり、重ねると、危険です。なぜなら、荷物が落ちてきて、頭にぶつかるとけがをしてしまうからです。
座席近くの2か所の非常口を、たしかめてください。脱出する時に、非常口が分からないと、困ってしまうからです。しかいが、わるいときは、ゆうどうとうに従って、避難してください。ゆうどうとうに従わないと、非常口までたどり着けず、危ないからです。
酸素マスクは必要な時に出てきます。機内の酸素が、うすくなってしまった時です。マスクを強く引くと、酸素が出ます。酸素は、十分にほきゅうしてください。鼻と口に当て、バンドを頭にかけ、長さを調整してください。酸素は大切です。マスクが取れないように、しっかりと調節してください。
緊急のときには、シートベルトをしっかり締め、衝撃に備える姿勢をとってください。背もたれに寄りかかっていると、しょうげきがあったときに、頭をぶつけて、けがをしてしまいます。
救命胴衣は、座席下、または、ひじかけ下にあります。緊急時に、見つけられないと大変です。必ず確認してください。救命胴衣は、頭からかぶり、ひもをこしにまいて、とめぐをかけ、しっかりとしめてください。とれてしまうと大変危険です。乗務員の指示に従い、非常口で引き手を引いて、ふくらませてください。なぜなら、座席や通路でふくらますと、脱出のさまたげになるからです。絶対にふくらませないでください。ふくらみがたりないときは、チューブから、息をふきこみます。もしも、ふくらみが足りないまま、海に落ちてしまうと、おぼれてしまう危険があります。
非常口には脱出用シュートがあります。脱出用シュートとは、ガスで自動的にふくらむ、ゴムでできた、大きな滑り台です。乗務員の指示に従って、すべりおりてください。したがわないと、前の人とぶつかって、けがをしてしまうからです。手荷物は、持たないでください。また、かかとのとがった靴は、ぬいでください。なぜなら、シュートに穴があいて、こわれてしまうからです。すべりおりたあとは、機体から、すみやかにはなれてください。エンジンが爆発する危険のある機体から遠ざかることと、次々とすべってくる、他の乗客の邪魔にならないようにするためです。
それでは、快適な空の旅を、お楽しみください。
We wish your pleasant flight.
Thank you.