リテラでは、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。生徒たちは、発表会に向けた様々な準備を通して、実践的な発表の仕方を学んでいきます。
今回は、2019年3月に行われた「リテラ 生徒作品発表会」より、Y・Tくん『物語「毒味」』を掲載致します。
長年にわたり、たくさんの物語を描いてきたYくん。今回は、ある世界の「毒見」の様子を描いた物語を創りました。
その他の発表動画は、「2019年3月 生徒作品発表会 発表動画一覧」をご覧ください。
作品について
講師からのコメント
これまでも、いくつもの物語を描いてきたY君。紡ぎ出す世界はどんどん広がり、また、奥行きを増していますね。いつも、最初の読者になれることを誇りに思っています。これからも、描きたいものを、描ききっていきましょう。
生徒作品
Y・Tくん『物語「毒味」』
私は、何年も前から、物語をたくさん作り続けています。
今日は、その中から、「毒味」というお話を、お送ります。
今日は、その中から、「毒味」というお話を、お送ります。
「異世界では、昔、国王様の食事の前には、毒見役がいて、異常がないか改めたそうです。今回は、そういうドラマをお見せ致しましょう」


「では、先ずは、この赤ワインからいきましょう」

「異常ありません」
「異常ありません」

「異常無しだね」

「異常無し」

「異常ありません」


「ん」
「異常ありません」

「異常ありまへん」
「異常ありません!!」


「次、チョコレートタルトでございます」
「ん」

「異常ありません」
「異常ありません」

「国王様、チョコレートタルトでございます」

「何か食わせろ、ホントにもう!」

「さぁー」

「国王には、卵がございますゆえに」
「ジョッキで」
「ジョッキ」
「ジョッキ」


「八つ、九つ、十、十一、十二、十三……」
「十四、十五、十六、十七、十八、十九……」

「国王、思う存分にお召し上がり下さい」

「んじゃ、いただきます」

「一気、一気、一気、一気、一気、一気、一気、一気、一気、一気、一気」

「一気、一気、一気、一気、一気、一気」


「追加、三十杯持ってこい!!」
「ふぁぁぁ~」
「皆さん、いかがでしたでしょうか?国王は、どんな事でもやりとげるでしょう」
「ではまた、この世界でお会いしましょう」
これで、発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。
「ではまた、この世界でお会いしましょう」
これで、発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。