【生徒作品】「ぼくってなんで本が好きなんだろう」(小2 K・M君)


小2のK君は、新しいことにどんどんチャレンジしようとする元気いっぱいの男の子です。
ある日、「先生、ぼく、作文書いてきた」と原稿用紙を手渡されました。
そこには、しっかりとした字で、K君の本に対する思いが書かれていました。

今年3月の年度末発表会では、たくさんの保護者と生徒を前に、好きな本ベスト4を立派に発表したK君。

「気もちというのは、一日できえてしまうけれど、本にはとくべつなまほうがあって、気もちがきえなくなっています。だから、本は、ふしぎでまほうのせかいなのです」と書いてくれたように、これからも、たくさんの本の世界を楽しんでほしいと願っています。

生徒作品

「ぼくってなんで本が好きなんだろう」
小2 K・M君

 みなさんは本はすきですか。ぼくは、とてもすきです。きょうみをもったのは六さいの時です。ぼくは、きょねんリテラをはじめました。さいしょは本が大すきではなかったのですが、いっぱい本をよむうちに本がすきになりました。

 ぼくは、だいじなことにきづきました。
「だいめいでは、こわいか、たのしい本なのかはわからない。ちゃんとさいごまでよむ。」
 さいしょは、え本やみじかい本ばかりだったけれど、すこしずつよんでいたら、ながい本もよめるようになりました。
「これからも本をだいすきでいよう。おもしろい本あり、こわい本あり」
 と、おもいました。

 ぼくは、本のせかいをかんがえてみました。みなさんは、本のせかいは文だけだとおもっていませんか。本は、文だらけだけど、その中には、とても小さくて小さくてほんのちょっとのせかいがあります。それは、かいた人のきもちです。
 みなさん、気もちというのは、一日できえてしまうけれど、本にはとくべつなまほうがあって、気もちがきえなくなっています。だから、本は、ふしぎでまほうのせかいなのです。

 ぼくは、一ど、本をかきたいなと、おもった時があります。かいてみたら、おかあさんや、おとうさんに、ほめられるかなと、おもったことがあります。

 きょうは、みなさんに本がすきになってほしいので、本のベスト五いの中で、五いの本をしょうかいします。その名は『じごくのそうべえ』です。あるひる、そうべえがパフォーマンスをしていた時、そこからおちて、じごくへと行ってしまったのです。はたして、そうべえたちはじごくからもとのせかいへもどれるのでしょうか。

 みなさん、本をすきになってくれましたか。みなさん、もっと本をすきになってくれたらうれしいです。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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