【ワークショップの報告】『ジオラマで作る てのひらの風景』

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リテラでは、体験を元に生きたことばを紡ぐためのワークショップを随時開催しています。
6月は『ジオラマで作る てのひらの風景』を開催しました。

ワークショップ当日の様子

地形を作ろう!

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作りたい風景を想像しながら、紙粘土で地形を作ります。
紙粘土を高く盛り上げて山や丘を表現します。色画用紙とプラスチックの板で、海や川も作ることができます。

草原をつくろう!

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地形が完成したら、木や草を植えて四季を表現します。

人形作り

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ジオラマの世界でおこる物語を想像しながら、登場する人形を選びます。
働く姿の人形、くつろぐ姿の人形、牛や馬の親子などを、自由に組み合わせることができます。
アクリル絵具で丁寧に色を塗れば、世界で一つしかない人形の完成です。

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桜の咲く春の野原と、若葉の茂る夏の野原をつなぐ橋のある風景。

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春、小川のほとりを散歩する馬の家族。

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秋の野原で、子鹿と子馬が、風に舞うもみじを追いかけて遊んでいます。

体験をことばに

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作品ができあがったら、今日の体験をことばにしましょう!
作り方や感じたこと、作品の解説や繰り広げられる物語など、何を書いても構いません。

生徒作品(一部)

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「シカのジオラマ」
小5 K・T

六月十二日、リテラで、ぼくは、ジオラマ作りのワークショップに参加しました。

まず、作り方の紹介をします。使った材料は、シカのフィギュア、紙粘土、絵具、なみいたくん、はり金、スポンジ、石、ボンド、発泡スチロールです。

はじめに、発泡スチロールの上に、紙ねんどをつけて地形を作ります。ぼくは川が作りたかったので、平らにしないで少し勾配をつけました。

そして、川が流れる場所に、水色の絵具をぬって、なみいたくんをつけました。それから、石や、草のようなスポンジを置いていきました。

さらに、木とフィギュアを置きました。一番むずかしかったところは、シカのフィギュアに色をつけることです。なぜなら、目が小さくて、色がぬりにくかったからです。

ここで、ジオラマの紹介をします。ぼくは、川辺でシカが草を食べている風景を作りました。ぼくのジオラマの名前は、「シカの家族」です。このジオラマを見ると、川のせせらぎや、シカたちの鳴き声が聞こえてくるようです。天気は晴れていて、すずしい風がふいています。

ジオラマを作っているとき、ぼくは、シカがのんびりしている雰囲気を感じました。ぼくは、このジオラマを、自分のつくえに置きます。

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「白馬の親子と、フラミンゴ」
小1 H・M

六月十一日、リテラで、わたしは、春のジオラマを作りました。
わたしは、白馬の親子とフラミンゴの人形をかざりました。

リテラに行くときの気持ちは、楽しみという気持ちと、わくわくどきどきした気持ちでした。

わたしは、しぜんが大切だと思いました。なぜかというと、いつも、お花は、みんなに笑顔や元気をくれるからです。だから、わたしは、ジオラマを、お花がたくさんさいているしぜんの風景にしました。

ジオラマの名前は「春」です。

春にあこがれて、アフリカからやってきたフラミンゴは、一番さいしょに、白馬の親子と、友だちになりました。
白馬のお母さんの名前は、「リラ」です。
子どもの名前は、「リリ」です。
フラミンゴの名は、「ミミ」です。

美しい小川の流れる谷に、春がおとずれました。
リラと、リリは、小川で水をのんでいました。
「早く遊びたいな」
リラと、リリが水をのんでいる間、ミミはさくらの木のそばで、二人を待っていました。

リラと、リリが水をのんだ後、三人はおにごっこをしてあそびました。おにはミミです。

リラとリリは、足がはやくて、なかなかつかまりません。リラは、ときどきかくれてしまいます。リリは、おにのすぐうしろにかくれてしまいます。でも、ミミはかしこいので、親子はみつかってしまいました。

そして、おにごっこのあと、ミミは、カニやエビや、もを食べ、リラとリリは、野原のやわらかい草をたべました。

食べおわると、さくらの木の下で、お昼ねをしました。
ところが、草がフカフカで、あんまり気持ちよかったので、午後の六時に目がさめました。
そして、きれいな夕焼けを見ながら、夕ごはんをみんなで食べました。

夜になりました。みんなは星を数えました。
「今日は、星が十個あってしあわせだね」と、リリがいいました。
さいごに「おやすみなさい」を、みんなで声をそろえて言って、ねました。

「冬の夜」
小3 Y・K

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月が出ています。きれいな星もみえます。動物たちは夜、あそぶのが好きです。
今日は、みんなで雪あそびをしました。本当にたくさんの雪がつもっています。

動物たちは雪だるまを三つ作りました。大きな目と口は、石で作りました。

ピンクの馬のララがいいました。
「ねぇ、ねぇ、くもってきていない?」

冷たい雨がふりそうです。

「こわいよ、こわいよ」
牛のもーくんと、ひつじのメーちゃんもこわがっています。

すると、長い羽と、つえをもった冬のようせいがやってきました。
「どうしたの?」
ようせいが心配そうにききました。

「冷たい雨がふると、雪だるまがとけちゃう」
「さむいのはこわいから、助けてください」
動物たちはおねがいしました。

ようせいはいいました。
「大丈夫、きっと雪がふるはずよ」
すると、ようせいは、空にまほうをかけました。

「わ! きれい」
ララがいいました。
ぱらぱらと雪がふってきたのです。

「よかったね」
もーくんがいいました。

「よかったね」
めーちゃんもいいました。

みんなは、朝がくるまで、雪がっせんをしたり、スキーやそりをしたりして、楽しくすごしました。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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