小学 2 年生(7 歳~8 歳)の学習の指針

小学2年生(7~8歳)の子どもたちは、工夫を楽しみながら、表現の基本と言葉の力を育む時期です。読書の幅を広げ、作文で表現への自信をつけることが大切です。また、思考課題を通して、より深く考える力を養います。

学習のテーマ

  • 工夫を楽しみ、表現の基本を学ぶ

心身の発達課題と社会的な課題

ルールを守り、習慣をつくる

小学2年生になり、集団生活でのルールや、友達や先生との関係など、自分と異なる視点の理解が少しずつ進んでいきます。家庭での関わりによって生活を整えながら、短い時間でよいので、日々、読書や漢字・計算などの学習の時間を作り、習慣化することが大切です。

体験を通して理解する

体験による理解が大切な時期です。物事を実際に見て、触って、操作して、その性質を理解していくことが得意な段階です。そうしたさまざまな物事に関わる知識を比較したり、整理したりしながら、筋道立てて考える力、分類する力、空間的な把握の力が育っていきます。

言葉を使って考える

「文字」という道具としての言葉の使用に慣れることによって、人に話したり伝えたりするだけではなく、頭の中や心の中で言葉を使い、思いをめぐらせたり考えたりする力も育っていきます。独り言のようにつぶやきながら、考えをまとめたり、本を読んだりする場合があります。

リテラが大切にしたい学びの基盤

この時期に大切にしたい理解の基盤

  • 知識と体験:本を用いて知識を深めたり、ワークショップなどで体験を提供したりすることで、学習や表現の前提をつくります

この時期に大切にしたい心の基盤

  • 自己肯定感(自分が好きだと思える感覚):肯定的なコミュニケーションをとり、自分の好きなことを認め、励ますことで、「自分が好き!」という感覚を育みます。

この時期に学びたい表現の基盤

小学校低学年では、物事をよく見ること・気持ちを表現すること・できごとを捉えることを通して、表現への自信を育みます。

この時期に学びたい読解力

読み聞かせを通し、文字・音・意味のつながりに馴染みます。書いてあることを読み取り、それをイメージする経験を積みます。

リテラの具体的な課題例

この時期に学びたい言語技術

言語技術の分野 課題
 読む 楽しんで読む・興味を持って読む
児童書の交互読み:音読の流暢さの向上
 書く 「違い」や「順序」の書き方を学ぶ
出来事と気持ちをつなげて書く
講師と整理したアイデアをもとに、作文が書ける
 考える 思考課題「ちがい」・「変化」・「分ける」
 話す・聞く さまざまな本の味わいを知る
好きなもの・こと・体験したことについて話せる
講師と対話しながら作文のアイデアを出せる
 学習の姿勢 漢字・計算など基礎的な学習の習慣

絵本の読み聞かせと読書の記録

教室の読み聞かせの風景
教室の読み聞かせの風景
本に親しむ
  • 文章量の多い絵本を読んでいきます。
  • 物語では、登場人物の困難や葛藤を含むものや、異世界冒険譚など文章量も多いもの、危険や死、悲しみが含まれる作品や昔話も読んでいきます。「笑ってしまうようなおかしさ」だけではない、物語の奥深さを感じていきます。
  • 自然や科学、社会について知る本を中心に読んでいきます。生活に根ざした知識の土台を作り、知的好奇心を育んでいきます。理科や社会に関わる知識を自然と身につけていきます。
読書の記録
  • 絵本を読んで、絵や言葉で内容をまとめます。絵本の中の出来事と自分の気持ちのつながりをとらえます。

文章の指導

関心のあることや、できごと・気持ちを表現する
  • 好きなこと・もの、体験したことについて紹介する文章を書きます。紹介したいこと・ものの特徴をとらえて、「いつ、どこで、だれが、どうした。」「◯◯は、何だ。」「◯◯は、どんなだ。」などの文を、前後のつながりを考えながら書いていきます。
  • 出来事と気持ちを関連付けて説明します。「事実(したこと)」の後に、「気持ち(思ったこと・感じたこと)」を書きます。気持ちは、セリフや話し言葉でも構いません。

思考課題

思考課題「ちがい」
  • 「ちがい」では、五感を使って、物事の違いについて考えます。「A。それに対して(一方)、B。」といった表現を学びます。
思考課題「変化」
  • 「変化」では、時間や性質の変化について考えます。「まず、次に、そして」「1つ目は、2つ目は、」など、順を追って説明する表現を学びます。
思考課題「分ける」
  • 「分ける」では、複数の物事を基準を決めて分類します。

観察・ミッション(体験)

  • 五感を使った観察や、作品制作に取り組みます。自分の感覚を働かせて、感じたり、工夫したりする体験の機会を作り、ことばにつなげていきます。

学習サポートのポイント

学習のポイントを伝える

その日の授業の中で、どんなことを学ぶのかを意識し、学ぶ姿勢を作ります。

工夫を楽しめるように見守る・完璧を求めない

創意工夫を楽しむ姿勢を大切にします。正しさ・正解を求めすぎず、不完全であってもご本人の工夫や表現を尊重しながら見守ります。添削は、講師の介入に対するご本人の許容の程度に合わせて行います。

この時期の困りごとへのアプローチ

ことばに関すること

漢字の読み書きがなかなか定着しない

小学校2年生で学ぶ漢字は、1年生よりも数が増え、複雑さも増します。焦らず、繰り返し練習することが大切です。漢字カードや漢字ドリルを活用したり、日常生活の中で漢字を見つけるゲームを取り入れたりするのも効果的です。漢字を使った短い文を作る練習も、理解を深めるのに役立ちます。書けた漢字を褒め、使うことを促しましょう。

文章を読むのに時間がかかる、内容を理解しにくい

文章を読むことに慣れるためには、さまざまなジャンルの本に触れる機会を作ることが大切です。最初は短い物語や興味のあるテーマの本から始め、少しずつ長い文章にも挑戦していきましょう。音読は、文字と音を結びつけ、読解力を高めるのに有効です。読んだ後に内容について話し合うことで、理解度を深めることができます。

自分の考えや気持ちを言葉で説明できない

「どう思ったの?」「なぜそう考えたの?」といった問いかけに対し、一言で終わってしまうことがあるかもしれません。お子様のペースに合わせて、「もっと詳しく教えてくれる?」と促し、言葉を引き出すように心がけましょう。絵や図を使って説明したり、例え話をしたりするのも、表現力を豊かにする助けになります。家族との会話の中で、自分の考えを話す機会を積極的に作りましょう。

友達との会話で誤解が生じやすい

小学校2年生になると、友達との会話も複雑になってきます。相手の気持ちを想像する力を養うために、「もし〇〇だったら、どんな気持ちかな?」と問いかけたり、絵本や物語の登場人物の気持ちを話し合ったりするのも良いでしょう。自分の気持ちを正確に伝えるためには、「〇〇だと私は思うよ」「〇〇してくれてありがとう」のように、「私」を主語にした表現を教えるのも有効です。

物語の構成や登場人物の関係性を理解するのが難しい

物語を読む際に、登場人物を整理する簡単な図を作ったり、できごとを順番に書き出したりするのも理解を助ける方法です。「誰が、いつ、どこで、何をした」という要素を意識しながら読む練習も効果的です。読んだ後に、物語のあらすじを自分の言葉で説明する練習も良いでしょう。

説明文や説明を聞くのが苦手

説明文を読む際には、何について説明しているのか、重要なポイントは何かを意識しながら読む練習をしましょう。図やイラストと照らし合わせながら読むのも理解を助けます。人の話を聞く際には、メモを取る練習をしたり、後で内容を要約して話したりするのも、聞く力を高めるのに役立ちます。

生活に関すること

時間管理がうまくできない(宿題、準備、遊ぶ時間など)

小学2年生になると、学習内容も生活も複雑になり、お子様自身で時間を意識する力が求められます。まずは、「いつ、何を、どれくらいやるのか」という見通しを立てる練習をしましょう。宿題や翌日の準備を始める時間を決め、タイマーを活用して時間を意識させるのは効果的です。一日のスケジュールを見える化(イラストや簡単な表)すると、分かりやすくなります。完璧を目指すのではなく、「今日はこれができたね!」と、できたことを具体的に褒めることで、時間管理への意欲を高めます。

自分で計画を立てて行動するのが苦手

計画を立てる力は、この時期から少しずつ育んでいきたい能力です。いきなり全てを任せるのではなく、まずは親が一緒に計画を立てるサポートをしましょう。例えば、「週末に何をして遊びたい?」「そのためには何を準備する?」のように、身近なことから計画を立てる練習を始めます。計画通りにいかなくても責めずに、「次はどうしたらもっとうまくいくかな?」と一緒に改善策を考える機会を持つことが大切です。

友達関係の広がりとそれに伴うトラブルへの対応

友達の輪が広がり、遊びの内容も複雑になる中で、意見のぶつかり合いや仲間割れなどのトラブルが増えることがあります。お子様がトラブルについて話したがっている時には、まずは共感的に耳を傾け、気持ちを受け止めましょう。その上で、「相手はどう思ったかな?」「どうすればよかったかな?」と問いかけ、多角的に考える視点を促します。一方的にどちらかが悪いと決めつけず、ことばで解決しようとする姿勢を教えることが重要です。必要に応じて、学校の先生に相談することも視野に入れましょう。

公共の場でのルールやマナーの理解と実践

公共の場でのルールやマナーは、単に「守る」だけでなく、「なぜそのルールがあるのか」という理由を理解することが大切です。例えば、「電車の中では静かにする」のは「周りの人がゆっくり過ごすため」といったように、理由を分かりやすく説明しましょう。家庭内でも、食事中のマナーや物の貸し借りなど、日々の生活の中でルールを意識する機会を設け、実践できた時には具体的にほめることで、社会性の基礎を育みます。

金銭感覚や物の大切さへの意識

お小遣いを渡し始める時期でもあり、金銭感覚を育む大切な時期です。まずは、お小遣いのルールを明確に決め、何に使うか、どのように貯めるかなど、お子様と一緒に話し合う機会を持ちましょう。お買い物の際に、「これはいくら?」「買うにはどうしたらいい?」など、お金の計算や計画を立てる練習をすることも有効です。物を大切にすることについては、「これは誰かが作ったものだね」「大切に使うと長く使えるよ」など、物の背景にある労力や価値を伝えるように心がけましょう。

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