あなたの子はどのタイプ? 読書感想文の前にやってみたい「4タイプ診断」

リテラでは、毎年多くの生徒と一緒に読書感想文に取り組んでいます。

授業の中で印象的なのは、同じ本を読んでいても、子どもたちの反応がまったく異なることです。

  • 「この話は何を伝えたいのだろう」と考えながら読む子
  • 「自分にも似た経験がある」と、生き生きと体験を語る子
  • 設定や理由を丁寧に確かめながら読む子
  • どこから書けばよいのか分からず手が止まってしまう子

リテラでは、その子の読み方や考え方に寄り添いつつ、関わり方を変えていきます。すると不思議なことに、どの子も自分の言葉で書き始めます。そして、書き上がる感想文は、同じ本であっても一人ひとりまったく異なるものになります。

読書感想文は、「書き方」だけを教えてもうまくいきません。子ども一人ひとりがどのように読み、どのように感じているのかに寄り添うことで、はじめて言葉が動き出します。

この違いを整理したものが、「読書感想文 4タイプ」です。まずは、お子さんがどのタイプに近いのか、シンプルな診断で見てみましょう。

🧭診断のやり方

たった2つの質問から、その子の「読み方の傾向」が見えてきます。

正解はありませんし、「どちらかといえば」といった傾向で大丈夫です。また、日によって違うこともありますし、本の内容によってタイプが揺れることもあります。

大切なのは、その子の今の状態を知ることです。「あ、これうちの子だな」と感じたところが、どのように読書感想文を書いていくかのヒントになります。

✨タイプ別解説

【1】作家タイプ:本が大好き! ことばで世界をつくる子

■ 特徴

「このお話って、結局どういうことだろう?」と考えられるお子さんです。

作家タイプのお子さんは、作品のテーマを捉えるのが得意で、「この本が伝えたいこと」を考える力があります。一方で、考えが広がりすぎてまとまりにくくなったり、逆に要点だけで終わってしまい、字数が足りなくなることもあります。

■ つまずきやすいポイント

書きたいことがたくさんあると、考えすぎて書き出せなくなることがあります。また、心が動く作品でないと、無難にまとめてしまい、本来の力が発揮しきれないこともあります。

■ サポートのポイント

考えが広がりすぎる場合は、「今回はこのテーマに絞ろう」と焦点をしぼる声かけが効果的です。アイデアを広げる・絞り込む際には、ふせんを使うのが効果的です(世界でひとつの読書感想文を書く5ステップ)。また、字数が足りない場合は、自分が体験をよりくわしく書きます。できごとの説明ではなく、感じたこと・考えたことを描写ができるように問いかけ、言葉を引き出していきます。

■ 書きやすいテーマ

作品と自分の体験をつなげながら、失敗や葛藤、そしてそこから得た気づきや成長を書いていくのがおすすめです。本・作者と対話する中で、友人や家族との関係やこれからの生き方について、考えを深めていきましょう。

■ 本の選び方

文学的な作品や古典など、社会的なテーマや人の生き方を考えさせられる物語がおすすめです。情熱をもって取り組める作品との出会いが鍵になります。本のあとがきや解説、他の人の意見も参考にしながら考えを広げると、より深い感想文になります。

【2】探検家タイプ:おしゃべり上手! 体験をことばにできる子

■ 特徴

「これ、自分も同じところがある!」と感じながら読めるお子さんです。

探検家タイプのお子さんは好奇心が強く、自分の体験を話すことが得意で、気持ちを込めて語る力があります。一方で、感想が「楽しかった」「面白かった」で止まりやすく、そこから先へ広がりにくいこともあります。

■ つまずきやすいポイント

書きたい気持ちはあるのに、うまく言葉にできず終わってしまうことがあります。また、考えた順番のまま書いてしまい、作品としてまとまらないこともあります。

■ サポートのポイント

まずは「それ、いいね!」とポジティブな共感から入ることで、スムーズに書き始められます。さらに、「もし自分だったらどうする?」と問いかけることで、内容に広がりが生まれます。アイデアを広げる・絞り込む際には、ふせんを使うのが効果的です(世界でひとつの読書感想文を書く5ステップ)。ふせんを使ってアイデアをグループに分け、全体の構成を一緒に考えてあげましょう。

■ 書きやすいテーマ

「共感した場面」を出発点に、自分の体験を重ね、その時の気持ちの変化や、気づいたことを書いていくのがおすすめです。

■ 本の選び方

登場人物の年齢や環境が自分と近い、等身大の物語がおすすめです。まずは共感から書ける本を選びましょう。

【3】研究者タイプ:考えるのが好き!「なぜ?」を深める子

■ 特徴

「どうしてこうなるんだろう?」と考えながら読めるお子さんです。

研究者タイプのお子さんは分析することが得意で、興味のあることには強く集中します。一方で、気持ちを言葉にすることには少し迷いやすい傾向があります。

■ つまずきやすいポイント

考えることに時間をかけすぎて、書き出しが遅くなることがあります。物語文では、登場人物の感情の流れがうまくつかめないことがあります。また、できごとに注目しやすく、テーマとしてまとめる部分でつまずくことがあります。

■ サポートのポイント

興味・関心に合った本を選ぶことが何より大切です。「どこが気になった?」と問いかけることで、思考を言葉にしやすくなります。アイデアを広げる・絞り込む際には、ふせんを使うのが効果的です(世界でひとつの読書感想文を書く5ステップ)。自分の考えるスピードにことばがついてこず、イライラしてしまうこともありますから、代わりにメモを書いてあげるとよいでしょう。体験を書く際は、自分の自信のあることや、成功した体験と結びつけるのも有効です。また、本の内容に関連することを、他の本やインターネットで調べてみるのもよいでしょう。

■ 書きやすいテーマ

興味のある分野や体験をもとに、「なぜそうなるのか」「どういう仕組みなのか」を掘り下げて考えるテーマが適しています。また、物語の中で気になったできごとや設定について、理由や背景を考察し、「わたしは◯◯だと思う」といった、自分なりの意見・結論を導いていく書き方も向いています。

■ 本の選び方

無理に物語にこだわらず、科学的読み物など、興味のある分野の本でも構いません。「興味をひかれる本」や「考えたくなる本」を選ぶことが何より大切です。

【4】魔法使いの弟子タイプ:いっしょに伸びる! ことばを育てている子

■ 特徴

「どう感じるか」「どう書くか」をこれから育てていく段階のお子さんです。

気持ちや考えをことばにするのはまだ難しい場面がありますが、一緒に体験する中で自然と学び取る力を持っています。

このタイプは「できない」のではなく、ことばを育てている途中のとても大切な段階です。

この状態は年齢に関係なく見られます。高学年や中高生でも、新しいジャンルや難しい作品に出会ったときには、この段階になることがあります。

■ つまずきやすいポイント

ひとりで考えようとすると手が止まってしまうことがあります。本をひとりで読み進めること自体が負担になることもあります。

■ サポートのポイント

「一緒に体験すること」を大切にします。読み聞かせや交互読みも効果的です。大人が感じたことを言葉にして見せ、「一緒に考える」時間をつくることが重要です。読書感想文は、スモールステップで進めていきましょう(世界でひとつの読書感想文を書く5ステップ)。書くのが大変な場合は、ことばを代わりにメモしてあげましょう。

■ 書きやすいテーマ

一緒にやってみたことや実際に見に行ったこと、作ってみた体験など、体験と結びついた内容が書きやすくなります。うまくいかなかったことや驚きも、大切なテーマです。

■ 本の選び方

繰り返しやリズムのある物語、展開や気持ちの変化がわかりやすい本がおすすめです。また、読んだあとに実験や体験につながる本を選ぶと、ことばの力が育ちやすくなります。

まとめ

読書感想文は、「上手に書くこと」がゴールではありません。うまく書こうとするほど、手が止まってしまいます。

表現のゴールは、「自分のことを、自分のことばで」表すことです。そしてその一歩は、自分に合った本と出会い、自分なりに考えていくことから始まります。

子どもたちはそれぞれ、読み方も、感じ方も違います。だからこそ、関わり方も一人ひとり違っていいのです。

少し見方を変えてみる。
少し声のかけ方を変えてみる。

それだけで、止まっていた言葉が、動き出します。

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リテラでは、講師は対話を通してその子の個性に寄り添い、関わり方や進め方を変えながら、無理なく言葉を引き出していきます。

書き出しで止まってしまう子も、何を書けばいいのか分からない子も、それぞれに合った形で「書ける状態」へと導いていきます。

夏期講習では、短期間で集中して取り組みながら、「書けた」という実感を持てる時間をご用意しています。

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