【2026年読書感想文特集】『キミの一歩アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ』味田村太郎(小学校高学年向け課題図書)

キミの一歩アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ

本の紹介

チェスやボクシング、折り紙や、おばあさんの運動会。アフリカの社会や暮らしを少しでもよくしようと、貧しさや困難に負けず「一歩」を踏み出した人々がいます。

なぜ学ぶのか、なぜ働くのか。未来のために歩み続ける人々の姿から、「私たちの生き方」を考えてみましょう。

考えるヒント

  • この本の副題「ゾウを食べるにはひと口ずつ」とは、「どんなに困難に見えることでも、小さなことから始めれば終わりがくる」という意味です。ゾウとは何のことだと思いますか? また、「ひと口ずつ食べる」とは、どんなことを意味していると思いますか?
  • あなたは、紹介されていた人々のうち、誰が最も印象に残りましたか? それはなぜですか? 

この本には、目標や夢に向けてひたむきに生きる、たくさんの人が紹介されています。その人たちはどんな困難を抱え、その困難にどのように立ち向かい、そして、その先に何を見ているのでしょうか。

まずは自分の気持ちと最も重なる人や取り組みを探してみましょう。

タイプ別:読み方・書き方

あなたはどのタイプ? 読書感想文の取り組み方がわかるタイプ診断

タイプ別に、読書感想文の読み方・書き方をご紹介します。まずはお子様またはご自分のタイプを診断しましょう。

各タイプのくわしい解説は、「あなたの子はどのタイプ? 読書感想文の前にやってみたい「4タイプ診断」」をご覧ください。

作家タイプ

作家タイプのお子さんは、登場人物の気持ちや、その奥にある意味を考えるのが得意です。「このお話は何を伝えたいのだろう?」と、テーマまで自然に考えられる力を持っています。また、自分の経験をふり返りながら考えることができるため、深い感想文を書く力があります。

作家タイプの子の扉を開く質問

  • あなたは、どんな人たちの役に立ちたい? そのためには、どんな力が必要だと思う?

作家タイプの子は、物事の本質を、異なるものにも当てはめることができます。本では、困難を支え合うアフリカの人々が紹介されていましたが、あなたは、あなたが生きる社会のために、何ができるでしょうか。考えてみましょう。

研究者タイプ

研究者タイプのお子さんは、物事を「どうしてだろう」と考えるのが得意です。できごとをそのまま受け取るのではなく、原因や理由を知ろうとする力があります。「なぜこうなったのか」「どうすればよかったのか」と、順番に整理して考えることができるタイプです。

研究者タイプの子の扉を開く質問

  • 教育を受けることは、どうして大切なのでしょうか。あなたは、どんな気持ちで毎日学校で勉強していますか?

研究者タイプの子は、ものごとの因果関係を深めることができます。本には、教育を受けることができない多くの子ども達が紹介されていました。教育はなぜ大切なのか、それは自分にとっても同じなのかを考えてみましょう。

探検家タイプ

探検家タイプのお子さんは、物語の出来事や展開を楽しむのが得意です。「次はどうなるの?」と、お話の流れを追いながら読む力があります。

登場人物の行動や、起きた出来事に興味を持ち、自分もその中にいるような気持ちで読めるタイプです。

探検家タイプの子の扉を開く質問

  • あなたがこれまでに、誰かに手伝ってもらって嬉しかったことや、逆に困っている誰かを助けてあげたこと・ボランティア活動をしたことはある? そのときのことを、気持ちもふくめて、くわしく書いてみよう。

探検家タイプの子は、本の内容を自分の体験に重ねることができます。本書には、誰かのために懸命に努力する人たちが多く紹介されています。助けてもらったこと・助けてあげられたことを通して、人が支え合うときの気持ちの変化を書いてみましょう。

魔法使いの弟子タイプ

魔法使いの弟子タイプのお子さんは、物語を「いっしょに体験する」ように読むタイプです。

登場人物と同じ気持ちになったり、「いいな」「やってみたい」と感じながら読むことができます。まだ自分の考えを言葉にするのはむずかしくても、感じたことはしっかり心の中にあります。

魔法使いの弟子タイプの子の扉を開く質問

  • あなたは、本で紹介されていた活動のうち、どの活動に参加したいですか? それはなぜですか?

魔法使いの弟子タイプの子どもたちは、本の内容を自分につなげることが大切です。本書では、チェスや折り紙、ボクシング、ゴミ拾いなど、よりよい未来をつくるさまざまな活動が紹介されていました。自分がそれをしているときのことを想像したり、実際にそれをやっているときのことを思い出したりして、なぜそれが未来につながるのか、考えてみましょう。

読書感想文の具体的なステップ

世界でひとつの読書感想文の書き方

読書感想文を、3時間ほどで書き上げるステップをまとめています。お子さまご自身のことばを、小さな断片からだんだんと大きくふくらませていき、まとめあげていきます。ありきたりな作文ではなく、今しか書けない、世界でひとつの読書感想文を書き上げましょう。

理解を深めるために

実際の活動の様子を見てみよう

本で紹介されていたたくさんの人に関連するページを集めました。記事や写真・動画を通し、実際に彼らの活動を感じてみましょう。

※英語のページは、翻訳機能を使いましょう。

アフリカの抱える問題を考える

この本には、アフリカの抱えるさまざまな社会問題が紹介されていました。次のサイトを参考に、より理解を深めましょう。

調べ物をするときは、できるだけたくさんの情報源に触れましょう。

より深くテーマを考えるために:リテラの読みかた

「私」のためではなく「誰か」のために

本書に登場する人々の中には、「自分だけがお金持ちになりたい」という人はいません。彼らが学び、働くのは、自分のためであると同時に、身近な誰かの暮らしを良くするため、そして壊れそうな社会を支え合うためです。

日本の子どもたちが将来の夢を語るとき、「お金持ちになりたい」「良い会社に入りたい」という目標は多く聞くものの、「こんな人たちの役に立ちたい」という夢を聞くことは稀です。厳しい現実の中で生きるアフリカの人々にくらべ、豊かさの中で生きる私たちは、いつしか、学ぶことや働くことの本来の目的を見失っているのかもしれません。

不完全な社会に生きる私たち

しかし、彼らの姿を見て、「アフリカの人たちは大変だ」と他人事で終わらせることはできません。なぜなら、私たちの暮らすこの日本社会もまた、決して完璧ではないからです。一見、何でも揃っているように見える現代日本も、悩んでいる人、苦しんでいる人、困難とたたかっている人はたくさんいます。私たちの社会は、人と人との「相互の信頼」や「見えない助け合い」がなければ、一瞬で崩れてしまう不完全なものです。

社会が不完全であるからこそ、そこで生きる人々が手を取り合い、学び、努力することは、自らの命を輝かせるための「切実な営み」となります。誰かの役に立つこと、その積み重ねだけが、社会の中に「自分だけの本当の居場所」を作ってくれるのです。

本書が投げかける「あなたへの問い」

そして重要なことは、貧しい家の子どもたちにチェスを指導するブライアンさんや、街をふらつく若者にボクシングを教えるコシさんたち、この本で取材された多くの人々は、金銭的な見返りを期待していないということです。彼らには、利益を得ることよりももっと大切な、自分のしていることが社会をよくするはずだという強い「信念」があります。その信念に触れた子どもたちは、自分もまた誰かを支えられる人になりたいと感じ、彼らの活動に協力をしたり、将来の具体的な目標を抱いたりします。

本書は、遠い海の向こうの物語ではありません。読み終えたとき、「では、あなたの国はどうですか? あなたはどんな一歩を踏み出しますか?」という強い問いかけが聞こえてくるはずです。私たちは、自らの居場所を作るための「一歩」を、自分の足元から踏み出す力と責任を持っています。

2026年 読書感想文課題図書のページ

随時更新していきます。

読書感想文を書こう!

書き上げるのが大変な読書感想文。でも、読書とは本来、楽しいもの。読書感想文を素敵な学びの機会に変えてみませんか?

リテラの読書感想文講座では、お子様に丁寧に寄り添い、本を読んで感じた素直な気持ちや、自分の経験を引き出します。

▼時間と受講料
対象学年
全学年
開講する場所
北千住教室・石神井教室・オンライン
受講回数同時指導人数受講料
北千住教室(対面授業)3時間完全個別
お子様との対話によって、じっくりと言葉を紡ぎます
24,364円(税込26,800円)
石神井教室(対面授業)
オンライン
兄弟姉妹同時受講(※対面授業のみ)
同時2名までお得に受講できます
+10,600円 / 1名(税込11,660円)

清書や追加受講をご希望の場合は、別途ご相談ください。なお、400字原稿用紙4枚以上を書き上げる場合や、時間内に書き上げることが難しい場合は、追加受講をお願いすることがあります。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 読書感想文, ブックレビュー

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