
目次
本の紹介
自分から声をかける勇気がなくて、あまっている人で作るグループにそっと入る。クラスの中でそんな「ポジション」の芽吹は、小学5年生の冬、友だちから誘われたうれしさから、ミニバスに入団します。
仲間と過ごす時間がうれしくて、少しでもバスケを上手くなりたいと努力しますが、背が高いだけの自分がベストメンバーに選ばれていいのかと悩む芽吹。
そんなとき、車いすバスケのチームに入っている高校生・ルイと再会します。
「痛みを抱えたままでも、前に進んでやろうじゃん」
そう話すルイの姿に、芽吹は自分の「ポジション」について、自分なりの答えを模索します。
登場人物のそれぞれが、自分のポジション=自分の居場所について重ねながら、バスケットボールと向き合う物語です。
本のテーマ
「てんとうむしメソッド」で考えよう

芽吹は、ベストメンバーに選ばれたからには、チームの役に立ちたいと思っています。でも、バスケ始めたばかりな上、運動が苦手。
そんな芽吹ですが、6年生最後の冬季大会では、試合終了間際に、チームのピンチを救う活躍をします。
この結末につながるために、芽吹が自分の「ポジション」について考えるどんなきっかけがあったのでしょうか。
考えるヒント
- 「浜野スターズ」との練習試合のとき、芽吹は新平と交代させられます。監督の鉄じいは、芽吹に「おまえがコートにいたらどうする?」と問いかけます。鉄じいは、芽吹にどんなことを考えさせたかったのでしょうか。
- ルイは、手術の後、希望をなくしていた時期がありました。何がきっかけで「このポジションを楽しんでやろう」と思えるようになったのでしょう。
- 「痛みを抱えたままでも前に進んでやろうじゃん」と語るルイの言葉を聞いて、芽吹はどんなことを考えたのでしょう。
タイプ別:読み方・書き方
あなたはどのタイプ? 読書感想文の取り組み方がわかるタイプ診断
タイプ別に、読書感想文の読み方・書き方をご紹介します。まずはお子様またはご自分のタイプを診断しましょう。

各タイプのくわしい解説は、「あなたの子はどのタイプ? 読書感想文の前にやってみたい「4タイプ診断」」をご覧ください。
作家タイプ

作家タイプのお子さんは、登場人物の気持ちや、その奥にある意味を考えるのが得意です。「このお話は何を伝えたいのだろう?」と、テーマまで自然に考えられる力を持っています。また、自分の経験をふり返りながら考えることができるため、深い感想文を書く力があります。
作家タイプの子の扉を開く質問
- 最後の大会の直前、芽吹は、なぜ監督に「自分をベストメンバーに選ばなくてもいい」と伝えたのだと思いますか?
作家タイプの子は、一見マイナスのできごとからも、プラスの意味を導き出すことができます。芽吹が、自分がベストメンバーになるよりも大事だと思ったのは、どんなことだったのでしょうか。
研究者タイプ

研究者タイプのお子さんは、物事を「どうしてだろう」と考えるのが得意です。できごとをそのまま受け取るのではなく、原因や理由を知ろうとする力があります。「なぜこうなったのか」「どうすればよかったのか」と、順番に整理して考えることができるタイプです。
研究者タイプの子の扉を開く質問
- 車いすバスケには「コートに出ている五人の持ち点の合計を14.0以内にする」というルールがあります。このルールは、どんな考え方から生まれたのだと思いますか?調べてみましょう。
研究者タイプの子は、ものごとの原因や理由まで考えることができます。後述する車いすバスケについて考え、わかったことや感じたことを書いてみましょう。
探検家タイプ

探検家タイプのお子さんは、物語の出来事や展開を楽しむのが得意です。「次はどうなるの?」と、お話の流れを追いながら読む力があります。
登場人物の行動や、起きた出来事に興味を持ち、自分もその中にいるような気持ちで読めるタイプです。
探検家タイプの子の扉を開く質問
- 「使えるもの、全部使って自分を出しきれ」という言葉が芽吹の頭に残ります。あなたが、これまで「自分の持っている強みを発揮できた」と感じた経験について考えてみましょう。
探検家タイプの子は、登場人物と自分を重ねることができます。芽吹が自分について考えたように、あなたも自分について振り返ってみましょう。
魔法使いの弟子タイプ

魔法使いの弟子タイプのお子さんは、物語を「いっしょに体験する」ように読むタイプです。
登場人物と同じ気持ちになったり、「いいな」「やってみたい」と感じながら読むことができます。まだ自分の考えを言葉にするのはむずかしくても、感じたことはしっかり心の中にあります。
魔法使いの弟子タイプの子の扉を開く質問
- 新平は、「6年生で背が高いだけの芽吹」がベストメンバーに選ばれていることに納得がいきません。もしもあなただったら、新平にどんな言葉をかけますか。
魔法使いの弟子タイプの子どもたちは、本の内容を自分につなげることが大切です。そのときに役立つ質問が「もし~なら」。具体的な状況を設定することで、発想しやすくなります。芽吹がチームのために行動するきっかけの一人である新平に対して、もし自分ならどんなことを話したいか、考えてみましょう。
読書感想文の具体的なステップ
世界でひとつの読書感想文の書き方

読書感想文を、3時間ほどで書き上げるステップをまとめています。お子さまご自身のことばを、小さな断片からだんだんと大きくふくらませていき、まとめあげていきます。ありきたりな作文ではなく、今しか書けない、世界でひとつの読書感想文を書き上げましょう。
理解を深めるために
車いすバスケットボールについて
この物語には、車いすバスケットボールの試合シーンが登場します。転んでも自分の力で起き上がり、車いすと自分の身体を目いっぱい使ってプレーする選手たちの姿に、芽吹は圧倒されます。
「使えるもの、全部使って自分を出しきれ」
その言葉は、芽吹だけでなく、読んでいるあなたの心にも届くはずです。
実際の車いすバスケットボールがどんなスポーツなのか、以下のページで調べてみましょう。
車いすバスケットボールについて調べてみよう
次のリンクは、車いすバスケットボールや、パラスポーツ(障がい者スポーツ)について知ることのできるページです。
- 日本の車いすバスケットボールの公式団体、日本車いすバスケットボール連盟のページ
- 「車いすバスケットボールについて知る」では、競技のルールや見どころについて知ることができます。
- いすばすプロジェクトでは、車いすバスケのパラリンピック選手が講師となり、小学校で車いすバスケットボールについての体験会をしています。体験会のレポートも紹介されています。
- 日本財団パラスポーツセンターのYouTubeチャンネルでは、車いすバスケットボールの紹介動画を視聴できます。
- パラスポーツ全般について知りたい場合は、日本パラスポーツ協会のページも参考になります。
- 「JPSAパラスポーツ動画チャンネル」のページでは、さまざまなパラスポーツの動画を視聴できます。
- 「パラスポーツ競技ガイド」のページでは、さまざまなパラスポーツのガイドブックをダウンロードできます。
- 福祉用具を制作している株式「カドクラ」で販売されているバスケットボール用の車椅子の紹介ページです。競技用車いす(バスケ車)作りや特徴について写真とともに知ることができます。
調べる際は、できるだけ複数の専門的な情報源に触れるようにしてください。
より深くテーマを考えるために:リテラの読みかた
リバウンドというポジション
芽吹が自分の答えとして見つけたのが、リバウンドでした。シュートを決めるのは自分じゃなくていい。でも、こぼれたボールを拾って、次につなげることはできる。168センチという身長は、それまで芽吹にとって大きいばかりで不器用、というコンプレックスでしかありませんでしたが、リバウンドという役割を得たとき、はじめて自分の身体が武器になります。鉄じいが「何回失敗してもいい。でも挑戦しないで、自分に負けたらいかん」と声をかけたのは、芽吹がリバウンドを落としたその瞬間でした。失敗した場面にこそ、次のチャンスが宿っている。そのことを、鉄じいはずっと知っていたのです。
芽吹を通して変わっていくチームメイトたち
百田は、芽吹に嫉妬しながらも、その嫉妬を素直に認めることで、涙とともに本音を取り戻します。結人は、「自分がみんなをフォローしてやらなければならない」という思い込みが、「みんなに許してもらっていたのは自分だった」という気づきへと反転します。ふたりが変わるきっかけは、どちらも芽吹です。しかし芽吹は、だれかを変えようとしたわけではありません。ただ、自分のポジションを探しながら、一生懸命やり続けた。その姿が、周りの心を動かしていきます。すっぱガムを百田にそっと当てさせていたエピソードが示すように、芽吹の優しさは、静かにチームに染み渡っていました。
「ポジション」とは、コートの上だけにあるものではない
物語が終わりに近づくころ、芽吹は「毎日がリバウンドみたいだ」と思います。うまくいかないことのほうが多い。でも、こぼれたボールをあきらめずに拾えば、次につなげることができる。この言葉は、バスケの話であると同時に、生きることそのものへの芽吹の答えです。新平に「自分をベストメンバーから外してもいい」と伝えたのも、新平への敗北ではありません。
「でも、ぼくも、ぼくの出せる力を全部出す」
それは芽吹が自分のポジションを見出したからこそ、言える言葉でした。
この物語は、コートの上のポジションを探す物語であると同時に、チームの中での自分の居場所、人生の中での自分の立ち位置を、それぞれが見つけていく物語です。だれかに許可してもらう必要はない。自分がやりたいからやる。その静かな確信にたどりつくまでの、芽吹とチームメイトたちの一年間が、ここに描かれています。
2026年 読書感想文課題図書のページ
随時更新していきます。
読書感想文を書こう!
書き上げるのが大変な読書感想文。でも、読書とは本来、楽しいもの。読書感想文を素敵な学びの機会に変えてみませんか?
リテラの読書感想文講座では、お子様に丁寧に寄り添い、本を読んで感じた素直な気持ちや、自分の経験を引き出します。
| 対象学年 |
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| 全学年 |
| 開講する場所 |
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| 北千住教室・石神井教室・オンライン |
| 受講回数 | 同時指導人数 | 受講料 | |
|---|---|---|---|
| 北千住教室(対面授業) | 3時間 | 完全個別 お子様との対話によって、じっくりと言葉を紡ぎます | 24,364円(税込26,800円) |
| 石神井教室(対面授業) | |||
| オンライン |
| 兄弟姉妹同時受講(※対面授業のみ) 同時2名までお得に受講できます |
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| +10,600円 / 1名(税込11,660円) |
清書や追加受講をご希望の場合は、別途ご相談ください。なお、400字原稿用紙4枚以上を書き上げる場合や、時間内に書き上げることが難しい場合は、追加受講をお願いすることがあります。





