【2026年読書感想文特集】『宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ』A・ボンドー=ストーン、C・ホワイト(小学校中学年向け課題図書)

宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ

本の紹介

宇宙へ行く――。
それは、ロケットに乗って星を見る、夢いっぱいの冒険のように思えるかもしれません。

でも、人間が宇宙で暮らそうとすると、実は大きな問題があります。それが、「トイレをどうするのか」という問題です。

この絵本は、「宇宙でうんち」という思わず笑ってしまうテーマを入り口にしながら、人が宇宙で暮らすことの大変さや、当たり前の生活を支える科学者たちの工夫を、ユーモアたっぷりに教えてくれます。

本のテーマ

考えるヒント

  • NASAの科学者たちは、なぜロケットのエンジンと同じくらい一生懸命に「トイレ」を研究したのだと思う?
  • 宇宙飛行士が安心して挑戦を続けるためには、どんな「生活の支え」が必要なのでしょう?
  • 人はなぜ、「夢」や「目標」に集中すると、「生活」を忘れてしまうことがあるのでしょう?

宇宙でも、人はおしっこやうんちをしなければなりません。しかし、無重力の宇宙では、水も空気も、うんちもおしっこも、ふわふわ漂ってしまいます。もし宇宙でトイレが使えなかったら、宇宙飛行士は安心して眠ることも、食べることも、研究することもできません。

宇宙開発というと、ロケットやAI、最先端技術など、華やかなものに目が向きがちです。けれど、どれほど大きな夢や挑戦であっても、それを続けるためには、まず「安心して生活できること」が必要です。

人が安心して生きるためには何が必要なのか、考えてみましょう。

タイプ別:読み方・書き方

あなたはどのタイプ? 読書感想文の取り組み方がわかるタイプ診断

タイプ別に、読書感想文の読み方・書き方をご紹介します。まずはお子様またはご自分のタイプを診断しましょう。

各タイプのくわしい解説は、「あなたの子はどのタイプ? 読書感想文の前にやってみたい「4タイプ診断」」をご覧ください。

作家タイプ

作家タイプのお子さんは、登場人物の気持ちや、その奥にある意味を考えるのが得意です。「このお話は何を伝えたいのだろう?」と、テーマまで自然に考えられる力を持っています。また、自分の経験をふり返りながら考えることができるため、深い感想文を書く力があります。

作家タイプの子の扉を開く質問

  • 「安心して生活できること」が、どうして挑戦を支えるのでしょうか。

作家タイプの子は、物事の本質的な意味を捉えることができます。挑戦を続けるためには何が必要かを考えることで、宇宙のトイレ問題に取り組む意義が見えてきます。

研究者タイプ

研究者タイプのお子さんは、物事を「どうしてだろう」と考えるのが得意です。できごとをそのまま受け取るのではなく、原因や理由を知ろうとする力があります。「なぜこうなったのか」「どうすればよかったのか」と、順番に整理して考えることができるタイプです。

研究者タイプの子の扉を開く質問

  • 最新の宇宙のトイレについて、どんな工夫がされているか、調べてみよう。

研究者タイプの子は、何かを調べることがとても得意です。後述する参考サイトなどから、現在も行われている宇宙のトイレへの挑戦を調べてみましょう。

探検家タイプ

探検家タイプのお子さんは、物語の出来事や展開を楽しむのが得意です。「次はどうなるの?」と、お話の流れを追いながら読む力があります。

登場人物の行動や、起きた出来事に興味を持ち、自分もその中にいるような気持ちで読めるタイプです。

探検家タイプの子の扉を開く質問

  • 「びっくりしたトイレの思い出」ってある? 自分の体験でも、おうちの人に聞いてみてもOK!

探検家タイプの子は、本の内容と自分の体験をつなげることが得意です。びっくりするトイレだけでなく、ずっといたくなるトイレや、すごい機能を持ったトイレなど、トイレにまつわる自分の体験を書いてみましょう。

魔法使いの弟子タイプ

魔法使いの弟子タイプのお子さんは、物語を「いっしょに体験する」ように読むタイプです。

登場人物と同じ気持ちになったり、「いいな」「やってみたい」と感じながら読むことができます。まだ自分の考えを言葉にするのはむずかしくても、感じたことはしっかり心の中にあります。

魔法使いの弟子タイプの子の扉を開く質問

  • おうちのトイレを見てみよう! 水はどこへ流れていくのかな? 地球のトイレのすごいところを探してみよう。

魔法使いの弟子タイプの子どもたちは、実際に体験することが大切です。お家のトイレを観察したり、その仕組みを調べたりして、わかったことを書いてみましょう。

読書感想文の具体的なステップ

世界でひとつの読書感想文の書き方

読書感想文を、3時間ほどで書き上げるステップをまとめています。お子さまご自身のことばを、小さな断片からだんだんと大きくふくらませていき、まとめあげていきます。ありきたりな作文ではなく、今しか書けない、世界でひとつの読書感想文を書き上げましょう。

理解を深めるために

実際のNASAの取り組みを知ると、「宇宙で生活する」とはどういうことなのかを、さらに具体的に考えることができます。

NASAの新しい宇宙トイレについて

NASAでは現在も、宇宙飛行士が長期間、安全・快適に生活できるよう、宇宙トイレの研究・改良が続けられています。次の記事では、NASAが開発した新しい宇宙トイレについて紹介されています。

記事を読むと、なぜ宇宙でトイレが難しいのか、水を再利用する技術、長期滞在のための工夫、快適に生活できることの重要性などについて知ることができます。

NASAが「トイレ問題」を真剣に研究した理由

こちらの記事では、NASAが「宇宙服を着たまま長時間過ごさなければならない状況」を想定し、トイレの問題をどう解決しようとしているかが紹介されています。

一見すると少しユーモラスに見えるテーマですが、そこには、感染症を防ぐ・心身への負担を減らす・長時間でも安全に活動できるようにするという、とても重要な課題があります。

「快適さ」はぜいたくではなく、人が長く活動し、挑戦を続けるために必要なものなのだと感じられる記事です。

より深くテーマを考えるために:リテラの読みかた

夢の盲点:大きな計画ほど「生活」を忘れがち

綿密に立てた旅行計画に、休憩やトイレの時間が入っていなかった。大きなイベントを考えたけれど、たくさんの人が使うトイレやゴミの問題が抜けていた……。
人は、大きな夢を考えるときほど、「生活」を忘れてしまうことがあります。

科学者たちが宇宙に浮かぶ星々を研究し、宇宙飛行士がロケットで未知の世界へ旅立つ。しかし、遠くへ行き、長く活動しようとするなら、ロケットや宇宙服と同じくらい、トイレや休息といった「毎日の生活」を支える工夫が不可欠です。

NASAが研究したもの

この本のおもしろさは、「うんち」という子どもが笑ってしまうテーマを扱いながら、実はとても真面目に、「人が宇宙で暮らすためには、何が必要なのか」を考えているところにあります。

NASAが真剣に研究していたのは、「うんち」そのものではありません。「どうすれば、人が、長い時間を安全に、快適に過ごせるか」という問題でした。

トイレは、とても個人的な場所です。恥ずかしかったり、人に知られたくなかったり。しかし、トイレは、誰にとっても必要な場所です。だからこそ、「安心してトイレに行けること」は、「安心して生活できること」と深くつながっています。

学校や旅行先、あるいは災害のとき。トイレが使いにくいだけで、私たちは大きな不安に陥ります。トイレは単なる設備ではなく、「人が落ち着いて過ごすための大切な場所」であり、人が何かに集中し、挑戦を続けるための大切な土台なのです。

科学は「日常」のためにある

ロケットを飛ばしたり、遠い星を調べたり。宇宙探査は、ロマンにあふれています。しかし、この本に出てくるのは「うんち」。そこから、科学のもう一つの大切な役割が見えてきます。

人間は、どこへ行っても、食べて、眠って、トイレに行きながら生きています。そのあたりまえの営みは、科学技術によって支えられています。科学は、未知の世界を切り拓くためだけでなく、人間が人間らしく安全に生き、そして挑戦を続けるためにも、使われているのです。

遠くまで行くために必要なのは、大きな夢だけではありません。毎日の生活へのまなざしこそが、その夢を支えています。

2026年 読書感想文課題図書のページ

随時更新していきます。

読書感想文を書こう!

書き上げるのが大変な読書感想文。でも、読書とは本来、楽しいもの。読書感想文を素敵な学びの機会に変えてみませんか?

リテラの読書感想文講座では、お子様に丁寧に寄り添い、本を読んで感じた素直な気持ちや、自分の経験を引き出します。

▼時間と受講料
対象学年
全学年
開講する場所
北千住教室・石神井教室・オンライン
受講回数同時指導人数受講料
北千住教室(対面授業)3時間完全個別
お子様との対話によって、じっくりと言葉を紡ぎます
24,364円(税込26,800円)
石神井教室(対面授業)
オンライン
兄弟姉妹同時受講(※対面授業のみ)
同時2名までお得に受講できます
+10,600円 / 1名(税込11,660円)

清書や追加受講をご希望の場合は、別途ご相談ください。なお、400字原稿用紙4枚以上を書き上げる場合や、時間内に書き上げることが難しい場合は、追加受講をお願いすることがあります。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: ブックレビュー, 読書感想文

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