【2026年読書感想文特集】『おいしいお米をつくりたい!:ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました』谷本雄治(小学校中学年向け課題図書)

おいしいお米をつくりたい!:ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました

本の紹介

「食べる」ことは、「生きる力」を育むこと。

小食だった少年が、一杯の「あまいお米」に出会い、農家に弟子入りをします。小学2年生から6年生まで、失敗を繰り返しながらも米づくりに挑み続けたゆうちゃんの物語は、単なる農業体験記ではありません。

「問い」を持ち続け、未来への道を切り拓いていく自立の物語です。

本のテーマ

「てんとうむしメソッド」で考えよう

ゆうちゃんは、おいしいお米をつくりたいと思っています。
一方、お米づくりは困難の連続です。

しかし、最後には、おいしいお米をつくることができました。

この結末につながったゆうちゃんのがんばりや、ゆうちゃんを支えたものは何でしょう。

考えるヒント

  • 中井さんは、一度断ったゆうちゃんの何を見て、弟子入りを許したのだと思いますか?
  • 台風でお米が少ししかとれなかったとき、ゆうちゃんは「悔しさ」を越え、どんなことを学びましたか?
  • ゆうちゃんが5年間も続けられたのは、「お米が好き」なこと以外にどんな理由があったのだと思いますか?

タイプ別:読み方・書き方

あなたはどのタイプ? 読書感想文の取り組み方がわかるタイプ診断

タイプ別に、読書感想文の読み方・書き方をご紹介します。まずはお子様またはご自分のタイプを診断しましょう。

各タイプのくわしい解説は、「あなたの子はどのタイプ? 読書感想文の前にやってみたい「4タイプ診断」」をご覧ください。

作家タイプ

作家タイプのお子さんは、登場人物の気持ちや、その奥にある意味を考えるのが得意です。「このお話は何を伝えたいのだろう?」と、テーマまで自然に考えられる力を持っています。また、自分の経験をふり返りながら考えることができるため、深い感想文を書く力があります。

作家タイプの子の扉を開く質問

  • ゆうちゃんの夢は料理人になることです。自分で苦労してお米を作った経験は、将来どんな料理人になることにつながると思いますか?

作家タイプの子は、具体的なできごとから、その意味を捉えることができます。ゆうちゃんの経験には将来につながるどのような価値があったのか、考えてみましょう。

研究者タイプ

研究者タイプのお子さんは、物事を「どうしてだろう」と考えるのが得意です。できごとをそのまま受け取るのではなく、原因や理由を知ろうとする力があります。「なぜこうなったのか」「どうすればよかったのか」と、順番に整理して考えることができるタイプです。

研究者タイプの子の扉を開く質問

  • お米づくりは、最初はうまくいきませんでした。うまくいかない原因には、どのようなものがありましたか? また、お米をつくるために、ゆうちゃんはどのような試行錯誤をしましたか?

研究者タイプの子は、分析的に物事を考えるのが得意です。お米づくりの難しさを整理し、それに向き合っていくゆうちゃんの挑戦を捉えましょう。

探検家タイプ

探検家タイプのお子さんは、物語の出来事や展開を楽しむのが得意です。「次はどうなるの?」と、お話の流れを追いながら読む力があります。

登場人物の行動や、起きた出来事に興味を持ち、自分もその中にいるような気持ちで読めるタイプです。

探検家タイプの子の扉を開く質問

  • ゆうちゃんは、中井さんのお米を食べて、大きな目標ができました。あなたが挑戦したい目標について教えてください。また、その目標のために今できることは何でしょうか。

探検家タイプの子は、作品と自分を重ねることができます。目標に向かって試行錯誤を続けたゆうちゃんのように、自分の目指したいものとの出会いや、今できることを考えてみましょう。

魔法使いの弟子タイプ

魔法使いの弟子タイプのお子さんは、物語を「いっしょに体験する」ように読むタイプです。

登場人物と同じ気持ちになったり、「いいな」「やってみたい」と感じながら読むことができます。まだ自分の考えを言葉にするのはむずかしくても、感じたことはしっかり心の中にあります。

魔法使いの弟子タイプの子の扉を開く質問

魔法使いの弟子タイプの子どもたちは、本の内容を自分につなげることが大切です。お米をつくるのは大変ですが、自分でもお米をたいて、家族のみんなに出してあげましょう。いつもと違う味や家族のみんなの反応が書けると、いきいきとした作文になります。

読書感想文の具体的なステップ

世界でひとつの読書感想文の書き方

読書感想文を、3時間ほどで書き上げるステップをまとめています。お子さまご自身のことばを、小さな断片からだんだんと大きくふくらませていき、まとめあげていきます。ありきたりな作文ではなく、今しか書けない、世界でひとつの読書感想文を書き上げましょう。

理解を深めるために

実際にゆうちゃんが米づくりに取り組む様子は、ニュースでも紹介されています。

本の中の出来事が、現実の出来事として伝わってきます。動画を見ながら、「ゆうちゃんのどんなところに一番びっくりしたかな」と、ぜひ考えてみてください。本を読む前と後で、感じ方が変わるかもしれません。

より深くテーマを考えるために:リテラの読みかた

『おいしいお米をつくりたい!』

「おいしいお米を作りたい!」——そんな純粋な衝動から、一人の小学生が本気で農家に弟子入りする。本作は、小学2年生から6年生までの5年間にわたる、ゆうちゃんの米づくりへの挑戦を追ったノンフィクションです。しかし、読み進めるうちに、これは単なる農業体験記ではなく、一人の少年が地域の人とのつながりを通してたくましく成長していく物語であることに気づかされます。

「問い」を止めない力が道を拓く

物語は、米農家の中井さんに「小学生に農業は甘くない」と突き放されるところから始まります。それでもゆうちゃんが弟子入りを認められたのは、彼の中に「やり抜く強さ」と、何より「問い続ける力」があったからです。 実際の米づくりは、台風や害虫など、努力だけではどうにもならない困難の連続です。しかし、ゆうちゃんは「なんで?」と思ったことをそのままにしません。「どうすればいいんだろう」と考え続け、失敗を「おわり」ではなく、次への「挑戦」へと変えていきます。この「問いを持ち続ける姿勢」こそが、彼を5年間支え続けた真の原動力でした。

「おいしい」の正解を自分で見つける

「本当においしいお米って、なんだろう?」 この本は読者にそう問いかけます。それは数値化できる甘みなのか、無農薬という手間なのか。ゆうちゃんは、泥にまみれ、倒れた稲を這いつくばって収穫する経験を通して、自分なりの「おいしい」を定義していきます。正解を教わるのではなく、自らの実感を通して答えを導き出す過程は、情報があふれる現代を生きる子どもたちにとって、最も大切な「考える力」の種となります。

「生かされる」から「生かす」存在へ

私たちは毎日、当たり前のようにご飯を食べています。しかし、ゆうちゃんの挑戦を追うことで、茶碗一杯のご飯に宿る膨大な時間と祈りが見えてきます。 「食べることは、自分を大切にすること」であり、自然に「生かされている」ことを知ること。そして収穫した米を周囲に分け与え、将来は料理人として誰かを笑顔にしたいと願うゆうちゃんの姿は、消費するだけの存在から、価値を生み出し誰かを「生かす側」へと成長していく尊さを教えてくれます。

未来を創る「好き」のゆくえ

ゆうちゃんの夢は料理人です。「自分で育てたものを、おいしく食べてもらいたい」という原点は、米づくりという過酷な経験を経て、未来につながる信念へと変わりました。 この本は問いかけます。
「あなたの『好き』は、誰を喜ばせることができますか?」
米づくりの大変さを伝えるだけでなく、自分の情熱をどう社会に役立てていくか。そんな「未来の自分」を想像させる力強い指針が、この一冊には込められています。

2026年 読書感想文課題図書のページ

随時更新していきます。

読書感想文を書こう!

書き上げるのが大変な読書感想文。でも、読書とは本来、楽しいもの。読書感想文を素敵な学びの機会に変えてみませんか?

リテラの読書感想文講座では、お子様に丁寧に寄り添い、本を読んで感じた素直な気持ちや、自分の経験を引き出します。

▼時間と受講料
対象学年
全学年
開講する場所
北千住教室・石神井教室・オンライン
受講回数同時指導人数受講料
北千住教室(対面授業)3時間完全個別
お子様との対話によって、じっくりと言葉を紡ぎます
24,364円(税込26,800円)
石神井教室(対面授業)
オンライン
兄弟姉妹同時受講(※対面授業のみ)
同時2名までお得に受講できます
+10,600円 / 1名(税込11,660円)

清書や追加受講をご希望の場合は、別途ご相談ください。なお、400字原稿用紙4枚以上を書き上げる場合や、時間内に書き上げることが難しい場合は、追加受講をお願いすることがあります。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 読書感想文, ブックレビュー

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