【ブックプロジェクト】「ないしょのともだち」×「マリーとネズミの友情」(小5 M・Nさん)

本の紹介

マリーとネズミ。マリーのむすめのマリアとネズミのむすめのネズネズ。みんな、おなじいえにすむ、ないしょのおともだちでした―細部まで描きこまれた遊び心いっぱいの絵と、とびきりゆかいなお話。
「BOOK」データベースより

ブックプロジェクトのテーマ

この作品は、リテラの「ブックプロジェクト」で制作されたものです。ブックプロジェクトのコンセプトは、「つながる読書」。本・人・体験と自分をつなげながら、作品づくりに取り組んできました。詳しくは「ブックプロジェクトが始まりました」をご覧ください。

ハリネズミについて研究したM・Nさんは、ブックプロジェクトでは、ネズミの出てくる絵本『ないしょのともだち』を読んで、友情について考えました。幼馴なじみの友達の魅力を言葉することで、大人になっても仲良くしたいという思いを、新たにすることができました。

作品の紹介

「マリーとネズミの友情」
小5 M・N君

私が『ないしょのともだち』を読んだのは、低学年のころでした。この本は、秘密の友だちが欲しい人におすすめです。なぜなら、この本は、ひみつの友達が成長していって、それを見ていると、自分も友達になったような気持ちになれるからです。そして、私は、本に描かれた、家の中の秘密を見つけるのが好きなので、それをしているとき、つかれがいやされていきます。そういうところも、この本のおすすめです。

それでは、あらすじを紹介します。主人公は、マリーとねずみです。ニ人とも五人家族です。ある日、マリーは夕飯の片付けをしていて、絨毯の上に、フォークを落としてしまいました。マリーの家の物置部屋の中にすんでいる、ねずみも、夕飯の片付けをしていて、スプーンを床に落としました。マリーは、フォークを拾おうとして、床にかがんだとき、かべに開いた穴の先に、ねずみがいることに気づきました。ねずみも、スプーンを拾おうとして、マリーに気づきました。けれど、二人は、このことをないしょにしました。なぜなら、マリーは、お母さんとお父さんから、ねずみは、かみつくから近よらないようにと、ねずみは、人間は意地悪だから近よらないようにと、言われていたからです。それから、毎晩、二人はフォークやスプーンを落として拾う時に、小さな壁の穴ごしに、手をふりあいました。

二人は大きくなり、大きな家から出ていき、会えなくなってしまいました。けれども、二人の部屋には、家族の写真と一緒に、マリーの部屋にはネズミの絵が、ねずみの部屋には、マリーの絵がかざってありました。やがて、マリーはお母さんになり、家族と一緒に大きな家で暮らすことになりました。なんと、その家に、あのネズミの家族も引っ越してきたのです。そして、マリーの子どものマリアと、ねずみの子どものネズネズは、本を床に落として、お互いに気づきました。それから、毎晩、本を落としては、手をふりあいました。そして、ある夜、二人は勇気を出して、マリアはネズネズの家の中を、ネズネズは、家の外をのぞきこみました。すると、ふたりは目が合い大きなひそひそ声で、「おやすみなさい」と、いいました。

マリーとネズミは、大人になってもひみつの友達でした。私にも大人になっても仲良くしたい友達がいます。それは、保育園のころからの幼なじみ、「ともちゃん」です。ともちゃんは、やさしくて、私と気が合います。

ある日、ともちゃんと、弟くんと、その友達が公園で遊んでいるのを見かけました。自分よりも小さい子遊ぶ時は、遊び方もちがうし、その子がケガをしないように気をつけてあげないときいけません。ともちゃんは、小さい子達と、楽しそうに遊んでいて、それを見た私は、「やさしいな、えらいな」と思いました。
私も小さい子と遊ぶのが好きです。同学年の友達と遊ぶのとは、ちがう楽しさがあります。かわいくて、お世話をしてあげていなと思います。私と、ともちゃんは、そういうところが気が合うと思います。

もし、マリーとネズミにあえたら、マリーには「ひみつをお母さんたちにはなさなくて、やさしいね」と言ってあげたいです。ネズミには、「結婚して、お母さんになったんだね!無事にすごせてよかったね。」と言ってあげたいです。

私と、ともちゃんも、大人になって、お母さんになっても、赤ちゃんや家族みんな一緒に仲良くしたいです。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: ブックレビュー

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