【プロジェクト】『ジョニー新聞』(Mさん・小6)

ジョニー新聞
今回は、小6・Mさんの『ジョニー新聞』をご紹介いたします。

今春、中学生1年生に進級したMさんは、受験勉強の間にもしっかりと読書を続けてきました。エドワード・アーディゾニーの『時計作りのジョニー』は、Mさんが受験期に読んだ本のうち、一番心に残った物語だそうです。自分の力で大時計を作った主人公ジョニーの姿に、受験勉強を頑張る自分の姿を重ねたのでしょうか。

アンケート
そして、Mさんは、この本を教室に通う他の生徒たちにも読んでもらいたいと、『ジョニー新聞』をつくりました。手作りのアンケートを教室に設置して記事作りに役立てたり、図書館で時計作りの本を探してきて紹介してくれたりと、たくさんの工夫をこらしています。

作品紹介


『ジョニー新聞』
発行者 T・Sさん (小6)

ジョニーは、大きな時計をつくれるでしょうか?

物語のあらすじ

ジョニーは、小さな男の子です。時計が好きなので、いつも時計の本を読んでいました。ある日、ジョニーは大時計を作ろうと思いました。それを母と父に言うと、「なにをバカなことをいっているんだ」と、バカにされてしまいました。けれど、ジョニーはあきらめずに、自分で材料をあつめてつくりはじめました。

登場人物の紹介

『ジョニー』
手先が器用で、何でも作れる男の子です。大時計を作りたいと思っています。
『ジョニーのお父さんとお母さん』
最初は、時計作りに反対していました。しかし最後は、お父さんも、お母さんも、どちらも認めてくれました。
『スザンヌ』
人を気づかう優しい女の子です。ジョニーをはげましてくれます。
『学校の先生と生徒』
ジョニーにたいして「小さいからまだ、時計は作れない。」と言って、バカにしていじめてきます。
『ジョー』
なんでも作れるかじ屋さん。ジョニーの時計作りを手伝ってくれます。

この本をおすすめしたい人

◯本をあまり読んだことない人。
→楽しい本を読むと、他の本ももっと読んでみたくなるからです。例えば、同じ作者が書いた「チムシリーズ」も面白いのでおすすめです。
◯きかいや、もけいを作るのが好きな人。
→この本を読んで、時計はもちろん、いろいろなものを作ってもらいたいからです。
◯挑戦したいことをあきらめかけている人。
→主人公のジョニーが、がんばって時計をつくっているので、このお話を読むと挑戦したい気持ちになると思います。

この本が伝えたかったこと

私は、この本を読んで、本当にすごいと思いました。なぜなら、私よりも小さな男の子が大時計を作ったからです。

それに、大時計の作り方が、くわしく書かれているところもお勧めです。これを読めば、だれでも時計をつくることができます。作者は、小さな子でも、ジョニーのように好きなことにチャレンジして欲しいと願って本を書いた思います。

みんなの感想

2014年3月、私はリテラで、生徒と先生にアンケートを取りました。

まず、この本で一番おもしろかったところをききました。

  • 「さいご、かじ屋さんの店で手伝いをすることになったところ。また、はじめは、いじめられていたけれど、がんばって時計をつくりあげたところ。」(Sさん・小3)

次に、どんな時計を作ってみたいかききました。

  • 「ジョニーの作った半分の大きさで、ジョニーと同じ振り子時計を作りたいと思いました。」(Uさん・小5)

最後に、このお話の続きはどうなると思うかきいてみました。

  • 「ジョニー、スザンヌ、ジョー商会で時計を作り始めたジョニーは、今度はゼンマイ式の時計を作りたいと考えて新製品の時計を売り出すという続編があったらいいなと思います。」(Iさん・講師)

この本もおすすめです

rCCF20140324_0000小学生でも時計が作れるので、みなさん、是非読んでみてください。

『やさしい手作り時計―作り方と楽しみ方』(小松崎たけし著、じゃこめてい出版)(amazonリンク

生徒からのコメント

  • この本の伝えたかったことがよく分かってすごいと思いました。私は工作が好きなので、「ジョニー新聞」を読んで、時計を作ってみたくなりました。(Yさん・小4)
  • この本をまだ読んだことのない人でも、登場人物の紹介が、書いてあるからわかりやすいです。自分の感想だけでなく、他の人の感想まで書いてあるのが良いと思いました。(Iさん・小4)
  • 私は工作が大好きです。『やさしい手作り時計』の本を読んで作ってみたいです。(Sさん・小3)
この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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カテゴリー: 生徒作品

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