【ブックレビュー】『ハロウィンのランプ』(小林ゆき子)

ハロウィンのランプ (キラキラえほん)

内容紹介

ジーナは、なかよしのサリーといっしょに、ハロウィンのカボチャランプをつくりました。でも、サリーのランプばかりほめられているのが、ジーナにはおもしろくありません。サリーといっしょにハロウインパーティにいくはずだったのに、ジーナはひとりでパーティへいきます。ところが、まじょにかそうした女の子につれられていったところは、ほんもののおばけたちのあつまるパーティでした。

子どもたちのブックレビュー

考えてほしいこと

読む前に問いかけてほしいこと

  • ハロウィンの日は、どうしてカボチャのランプを作るのでしょう? ハロウィンは、秋の収穫を祝うお祭りですが、この夜は、あの世とこの世の間の門が開き、先祖の霊や、おばけたちがやってくると考えられていました。そこで、悪い霊やおばけを追い払うために、ジャック・オー・ランターンというカボチャのランプをつくるようになったと考えられています。

読んだ後に考えてほしいこと

  • あなたなら、どんな顔のカボチャランプを作ってみたいですか。絵にかいてみましょう。
  • おばけのパーティのあそびの中で、あなたがやってみたい遊びは、ありましたか? あなたなら、どんな遊びをしてみたいですか。
  • ジーナは、どうしてサリーにあやまることができたのだと思いますか? 考えてみましょう。

関連ワークショップ

リテラでは、毎年、手のひらサイズのカボチャランタン作りのワークショップを開催しています。

この本について

キーワード: ハロウィン 

「いちばんになりたい」「みとめられたい」という気持ちは、目標に向かってがんばるはげみにもなりますが、他のだれかをうらやんだり、ねたましく感じたりすることにもつながることもあります。

友だちとのすれちがいから、おばけのパーティにまよいこんでしまうジーナ。この出来事を通して、自分の気持ちを整理できたのでしょう。

たのしくて、ちょっぴりこわい、ハロウィンらしい一冊です。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

カテゴリー: ブックレビュー

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