【ブックレビュー】『カボチャのなかにたねいくつ?』(マーガレット・マクナマラ)

カボチャのなかにたねいくつ?

内容紹介

ティフィン先生が、教室にもってきた、おおきさのちがう三つのカボチャ。「このなかには、たねがいくつあるとおもう?」先生のしつもんに、みんなはそれぞれ、いろんなかずをいいます。でも、クラスでいちばん小さなチャーリーは、カボチャからたねをぜんぶとりだして、しらべてみよう、といいました。みんなで、たねをかぞえて、さて、なにがわかったでしょうか。(見返しの紹介より引用)

子どもたちのブックレビュー

小3・Rさん

ブックトークのヒント

読む前に話し合いたいこと

  • 料理の時に、カボチャを切ったことや、おうちの人が切ったところを見たことはありますか?カボチャのたねってどんな形だったでしょうか。どれくらい入っていたでしょうか。思い出してみましょう。
  • 表紙のカボチャを見てみましょう。それぞれのカボチャにどれくらいたねが入っていると思いますか?

読んだ後に話し合いたいこと

  • 観察した結果、どんなカボチャにたねが多いとわかりましたか?
  • おうちの人と一緒に、カボチャ料理を作って、カボチャを観察してみましょう。まずは、カボチャの皮をじっくりと見て、たねを取り出して、数えてみましょう。

関連ワークショップ

リテラでは、毎年、手のひらサイズのカボチャランタン作りのワークショップを開催しています。

この本について

キーワード:科学的な態度  ハロウィン 

ティフィン先生の問いかけに対して、多くの子が「大きければ、たねもたくさん入っているのではないか?」と考えました。「大きいものほど、多くのものを入れることができる。だから、たねもたくさん入っているはずだ。」「大きいものほど、よく育っている。だから、たねもたくさん作ることができるはずだ。」というように、それまでつちかってきた体験や経験をもとに考えた結果でしょう。ところが、実際にカボチャの中身を観察してみると、意外なことがわかります。

「みためは小さくても、なかにはすごいひみつがあったのが、うれしかったです!」と喜ぶチャーリー。

クラスでいちばん小さなチャーリーは、この発見を自信に変えて、たくましく成長してくことでしょう。

観察と実践を通して、科学を楽しむ心を育むことのできる一冊です。

この記事を書いた人: リテラ「考える」国語の教室

東京北千住の小さな作文教室です。「すべて子どもたちが、それぞれの人生の物語を生きていく力を身につけてほしい」と願いながら、「読む・書く・考える・対話する」力を育む独自の授業を、一人ひとりに合わせてデザインしています。

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